著 者:宮部みゆき
タイトル:名もなき毒
初 版:2006-08-25
出版社:幻冬舎
刷発行:2006-08-25
10日ほど前に読んだ杉村三郎シリーズの最新作では、主人公はいきなり離婚後の探偵になっていた。初作を読んだ後、第4作目の最新作にスキップしたので経緯がつかめず面食らったので、このシリーズを網羅読みすることにした。今回読んだのは第2作目で、杉村三郎は初作と同じ大企業の1サラリーマンとして探偵もどきを演ずる設定でデビュー作の延長線上の作風だった。その中で、前作でのこぼれ話やエピローグで探偵として独立をほのめかすなど、このシリーズの繋ぎを果たすに十分な出来だ。500頁弱の長編を読み進む中で、ここぞと言った大事件に終始するわけではなく、断片的とも言える出来事が日常的に扱われていて、少し退屈さが漂いつつもストーリーが面白く展開する様に斬新さを感じた。推理作家の緻密な頭脳を垣間見た感がした。さて、残るは第3作目だ。
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カテゴリー:推理小説
ブログ登録日:2016-11-11


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