著 者:J.A.オールスン
タイトル:特捜部Q 知りすぎたマルコ
初 版:2014-07-15
出版社:早川書房
刷発行:2014-07-15
シリーズ、第5作目を読んだ。相変わらずの長編ながら途中からはハマりだして、いつもながらの一気読みだった。今回は少年が主人公で、いつもの3人コンビはまるで脇役の如く影が薄かった。生まれながらにして窃盗団の一員であった少年が組織から抜け出して、命がけの逃亡と正義感あふれる行動がストーリーの本筋になり,捜査陣3人のプライベートな不真面目さがより一層、浮いた感じになった。本来は特捜部の3人が主人公であるのに、本シリーズは回を追うごとに捜査陣は粗悪な感じになってしまい、あまり好人物なイメージが持てなくなる。それでも人気があって、欧米では絶賛されている理由は何だろうかと、ふと考えてしまう。おそらく警察官らしからぬ破天荒さとまるで漫才トリオが演じる漫談のオンパレードが受けているのだと思う。まあ、病みつきになった勢いで、残りシリーズも読み漁るつもりでいる。
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カテゴリー:ミステリー
ブログ登録日:2018-03-14


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