著 者:中島京子
タイトル:エンジン
初 版:2009-02-28
出版社:角川書店
刷発行:2009-02-28
今ハマっている作家の題記の本を読んだ。読み易さが定着した作家のはずが、今回の小説はシンドかった。雲隠れした厭人をめぐりその消息を紐解くストーリだが、登場人物の応酬が延々と語られ遅々として進まない展開に途中、嫌気がさした。忍耐で読み進むうち、最後の1/4から1/5ほどが山場となり、読み終わるとそれなりの充足感があった。文章の表現やタッチがさすが女流作家ならではの感を強めた作品だった。また小説の中で、この物語を書いている作家を登場させて、主人公に設定しているのが面白かった。
 ID【No. 25 】scroll 
カテゴリー:心理小説
ブログ登録日:2014-03-31


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