著 者:山崎豊子
タイトル:約束の海
初 版:2014-02-20
出版社:新潮社
刷発行:2014-02-20
図書館の新刊コーナーで題記2冊を借りて、読んだ。 「約束の海」は山崎豊子の最期の作品として話題を呼んだ。3部構成の第1部が完成したが、後続の2部、3部はその構想をスタッフが20頁ほどの紹介文に纏めている。同作家で著名な「白い巨搭」では医学を、「華麗なる一族」は金融をテーマにしたが、今回は戦争と平和について作家生活の最後をくくる大作だったようで、期半ばに未完で終わったのが悔やまれる。第1部は序章で、自衛艦と遊漁船との衝突が描かれ、実際にあった横須賀港沖の海難事故を取材し、これをもとにした人間ドラマとなっている。以前に住んでいた市で起った事故でもあり、興味深く読めた。また、事故当日に予定されていた花火大会が中止となり、去りし日の思い出が交錯した。
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カテゴリー:社会派小説
ブログ登録日:2014-05-23


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