著 者:小澤征爾
タイトル:おわらない音楽
初 版:2014-07-26
出版社:日経新聞出版社
刷発行:2014-07-26
これまた、図書館新刊コーナーの一角で見つけて、一気読みした。本人の人柄そのものが文章となっていて、とても平易で読みやすかった。それにしても、名もない頃から実業界の大物や偉大な指揮者と次々に巡り会い、怒涛のごとく突っ走ってきたバイタリティはさすがだ。そして、これほど周囲の人々に恵まれた音楽家がほかにいるだろうか。じっくりと読んで見て、小澤征爾の原点は人を引き寄せる魅力溢れる人間性にあることに気づいた。ついでに意外な発見を3つほど挙げると、本人は当初、ピアニストを目指していた(以前、テレビインタビューでピアノは全く弾けない、と言っていたのを真に受けていたが、実はラグビーで指を骨折して転向したとのこと)結婚暦でバツイチだった(初婚はピアニストと、そして現在の奥さんは日本で人気のあった元モデルであることを初めて知った。以前より、横文字の奥さんは米国調達と思っていた由)NHK交響楽団と犬猿の仲だった(どうしてN響コンサートに出演しなかったのか、よく分かった) なんとも、楽しく心地よい本だった。
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カテゴリー:随筆
ブログ登録日:2014-12-07


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