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 早春賦まつり2013

誕生100周年

早春賦は今年、誕生して100年の節目となりました。冬の厳しさに耐えながら、やがて訪れる春を待ちわびる思いを歌った唱歌「早春賦」の誕生100周年にあたり、各種行事が催されました。いくつかのイベントに参加した記録を一市民として、このページに纏めました。BGM、写真、ビデオそして手記で綴りましたので、お祭りの様子をご覧ください。

写真ギャラリー

早春賦まつりは前夜祭を皮切りに日時と場所を変えて実施されました。下述の4つのイベントの写真集をここに纏めました。以下の画像をクリックして収録アルバムを表示してみてください。



前夜祭

前夜祭は4/28(日)に「上松美香&宗次郎コンサート」と題して、豊科公民館大ホールで開かれ、無料チケットの抽選に当たったおよそ850人で会場が埋まりました。上松美香さんはハープに似た南米の楽器「アルパ」の奏者で穂高出身のプロですが、今年から始まった安曇野市観光大使にも選ばれ、その任命式も執り行われました。演奏ではアルパと宗次郎のオカリナとの合奏は「早春賦」をはじめとしてとても相性がよく、日頃聞き慣れない新鮮さがありました。音色でみると、ハープ対アルパ、ピッコロ対オカリナが対比できそうで、両者の違いは陽に対する陰のような感覚で、華やかさよりもしっとりと奏でる色合いを感じました。特にオカリナは陶器の響きが土の香りを醸し出し、音楽の中に自然が蘇るような音色で、もの悲しくも透明感がありました。



本祭

本祭は4/29(月)午前、穂高川ほとりの早春賦碑の前で執り行われ、多くの人が訪れました。式典中心の行事で関係者の挨拶が続く中、「早春賦」作詞の吉丸一昌、作曲の中田章のそれぞれのお孫さんのお話が印象的でした。この曲が「ずっと親しまれ、この先200年祭も祝っていただければ幸い」の言葉が象徴するように、多くの童謡・唱歌がある中で、この地ならではの定着ぶりを感じました。安曇野は文化が根付いているのか、或は観光PRに長けているのかなどの理由は別として..、「早春賦」に市民が特別の心を寄せているのは確かのようです。前祭も本祭も最後の「早春賦」大合唱は会場に鳴り響き、おそらくこの曲が絶えることのないことを予感しました。本祭最後の合唱風景を写真と動画でお楽しみください。



早春賦まつりコンサート

4/29(月)の本祭に引き続き午後より安曇野コンサートホールで開かれた「第12回早春賦まつりコンサート」に行ってきました。合唱サークルを中心に地元の音楽仲間が集う無料コンサートで、我ら年金族にとって経済的にも嬉しい限りです。小学校合唱部から三世代合唱、安曇野混成合唱団など、この地では合唱が盛んなことがよくわかりました。皆さんとても元気に歌われていて、長野県が最近、男女ともに全国一番の長寿県になったことがふと頭をよぎりました。
プログラムは馴染み曲が多かったのですが、今回、2つの嬉しい発見・出会いがありました。早春賦の旋律はモーツァルトのピアコン27番第3楽章をもとに晩年、作曲された歌曲K596「春の憧れ」とよく似ているとの紹介があり、当日これをアレンジした「早春賦」が披露されました。まずは、両画像をクリックし、K596とモーツァルト風味「早春賦」をお聴き較べ下さい。ナルホド、然りです。
次の出会いは、モンティ「チャルダッシュ」と言う曲です。1週間ほど前にこのホールでヴァイオリンによる同曲を聴いたことはこのブログでも紹介しました。あの日の曲目紹介で、演奏者は「実はマンドリン用に書かれた曲ですが、どうやって演奏するのかアンビリーバボー」と評していました。正にこの超絶技巧曲のマンドリン編を聴くことが、1週間後に叶えられるとは本当にアンビリーバ棒です。最後のフィナーレを動画にしましたので、これまたこっそりとお楽しみ下さい。



早春賦音楽祭

連休後半の5/4(土)、国営アルプスあづみの公園で早春賦音楽祭が開催されました。1年を通してこの日のみ入場無料、これを逃す手はないと行ってきました。音楽祭には6つのステージが用意され、その内4ステージでの録画を編集しましたので、下の写真をクリックしてHDビデオをお楽しみください。会場には音楽関係者が一斉に集い、なんとマニアの多いことに驚きました。さすが、「小沢征爾-サイトウ・キネン・フェスティバル」開催地、松本のお膝元です。正に音楽文化が根付いている、感を強めました。会場となった公園には23種15万株のチューリップが咲きほころび、背景の常念岳が映えていました。