著 者:村上春樹
タイトル:1Q84
初 版:2010-04-16
出版社:新潮社
刷発行:2010-04-16
村上春樹の「1Q84」を遅ればせながら、読んだ。第1部(Book 1)と第2部(Book 2)が2009年5月30日、第3部(Book 3)が2010年4月16日に発売されたので、完結から早3年も経つ。まだ読んでいない人も考慮し、感想をネタばれしないよう簡単に記す。一言で、不思議な本だった。当初、ハードボイルドか、はたまた官能小説の様相だったのがファンタジー&推理小説のように展開した。そして異次元と現実の世界が交錯しながら謎がどんどん深まり、最後は現実に復帰しつつこれからも危険と対峙するところで幕となっている。作者の目指したテーマは何だったのか、戦後の学生運動、連合赤軍、オーム心理教事件を参考にある年(1Q84年)のカルトな世界を創造し、それに巻込まれる男女のラブストーリーを書いたと言えば月並みな表現か。読後に得たものは何かを思うと、いろいろと考えさせられる久方ぶりの長編小説だった。
 ID【No. 1 】scroll 
カテゴリー:推理小説
ブログ登録日:2013-04-26


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