著 者:砂川文次
タイトル:戦場のレビヤタン
初 版:2018-11-07
出版社:文藝春秋
刷発行:2018-11-07
文芸雑誌に収録された第160回芥川賞候補作のひとつである題記の本を読んだ。他の芥川賞候補作が中編なのに対して、本作は原稿枚数が半分ほどの116枚で短編に相当する。読む量が少ない分、内容も範囲が狭くてスケールダウンした感じだ。「生と死」についてあれこれ考える主人公だが、ストーリに起伏が感じられず単調で、小説というよりか随想を切り取ったイメージが強い。経歴は元自衛官とのことで、体験を通じた創作なのだろうが、今の若者の心理を描いた風ではなく、偏った人物の独りよがりの感じがした。
 ID【No. 215 】scroll 
カテゴリー:純文学小説
ブログ登録日:2019-02-06


©2016 - powered by azuminolike.net