著 者:中原清一郎
タイトル:カノン
初 版:2014-03-30
出版社:河出書房新社
刷発行:2014-03-30
「カノン」はペンネームを二つ持つジャーナリスト兼作家の作品で、学生時代に別ペンネームで文壇デビューして以来30数年振りに執筆したもののようだ。文芸誌、書評には “身が震えるほど感動的な新生ドラマ”とあり、読みはじめたところスリリングな展開に身の毛がよだち一昼夜にして読み終えた。近未来を想定した生体・脳間(海馬)移植をテーマに家族愛や生命の尊厳を捉えたSF的実験小説の類いだ。設定はあまりに現実離れしたものだが、緻密に組み立てられたストーリが読み手を釘付けにし最終章は目もくらむほどの展開で感動ものだった。ここ1年での読書を通じ、1番のお勧め本だ。
 ID【No. 32 】scroll 
カテゴリー:心理小説
ブログ登録日:2014-05-12


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