| 著 者:伊集院静 | タイトル:愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない |
初 版:2014-04-10 |
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| 出版社:集英社 | 刷発行:2014-04-10 |
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題記の本を読んだ。伊集院静は今まで、エッセイや旅行記を読んだことはあるが、小説は初めてで、このところ慣れ親しんだ女流作家の雰囲気を一変させる書き振りだ。 「 愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない」は図書館の新刊コーナーで見つけ、帯に自伝的長編とあって興味をそそられた。弟そして妻の早逝で深く傷つきギャンブルに身を投じて彷徨う中、三人の愚者や「いねむり先生」との交流と死別を通して、人間の愚かさや生きることの辛さ、哀しみを切々とうたいあげている。作者自身の自己喪失と復活の再生物語なのであるが、どこまでが創作なのかふと気になる小説だった。 |
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カテゴリー:心理小説 |
ブログ登録日:2014-06-18 |
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