著 者:横溝正史
タイトル:消すな蝋燭
初 版:1956-00-00
出版社:出版芸術社
刷発行:2012-07-00
以前のブログで図書館、夏のイベント「ミステリーと怪談」について書いた。その後続編で、今回はイベント展示本の中から横溝正史の2冊を借りて読んだ。いずれも横溝正史・生誕110年を記念して、2012年に刊行された。2編とも登場人物のほとんどが変死を遂げるもので、アガサの「そして誰もいなくなった」を思い起こさせた。「消すな蝋燭」は表題作の他、「首・改定増補版」「神楽太夫」など岡山を舞台に金田一耕助登場の短編、全8編を収録した本で、短編ならではのテンポのよさとシンプルさで楽しめた。正史のミステリーは時代を越えた新鮮さがあるが、年齢観には差があって、30歳を越えた女性は大年増、60歳を境に枯れた老人として扱われていて、何とも切ない。
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カテゴリー:推理小説
ブログ登録日:2014-08-25


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