塩の道、千国街道(その1)

20140708信毎新聞社・刊行の「塩の道  歩けば旅びと 千国(ちくに)街道をゆく 」と言う本を読んだ。「塩の道」は太平洋から日本海まで南北に連なる道で、山国の信州や甲州への塩の流通を支えた古来からの街道だ。その中で、松本と糸魚川を結ぶ道を千国街道と呼ばれていることを最近になって知った。JR大糸線の終始駅に帰着する街道だが、わが安曇野市にもその道が通っていて興味を覚えた。そこで本日は「塩の道  漕げば自転車  安曇野をゆく」と洒落込んだ。ネットで調べた地図を頼りに松本市との境である「熊倉の渡し跡」と言う奈良井川の川岸を起点に隣町の池田町まで、約14kmの道のりを自転車で周遊してみた。起点は渡し船で往来した場所で満々と流れる川のほとりに立つと昔の旅人の苦労が偲ばれた。そして牛はどうしたのだろう、と。起点から安曇野インターの脇を通り、国道147号をひととき北上して穂高神社をかすめてJR有明駅、安曇追分駅から高瀬川の橋を渡ると池田町に至る。この塩の道は国道の大通りであったり、田んぼのあぜ道であったりと変化に富んでいて、マップを元に道探しをするのも何とも楽しいひとときだ。そして、沿道からは神々しい山も眺められて、いにしえの人の意識まで共有できたような気がした。千国街道はまだまだ続くが、これから果たしてどう廻ろうか、と思案するのも楽しそうだ。

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