安堂ホセ「DTOPIA」を読んで

題記の小説も今回の芥川賞ノミネート作だ。筆者は今回のノミネートが3回目で、過去2回の時も流し読みしたが、あまりに自分の好みからかけ離れた作風に辟易した。それでも今回が3回目のノミネートで、高橋源一郎はじめ多くの作家が絶賛している。いやいやながら読んでみたが、やはり今まで持った感触に変わりはない。相変わらず陰湿でエログロっぽい。う〜ん、どうして人気作家なのだろう。暴力的で強烈な文体、これでもかと徹底された作品は他に類がないようにさえ思う。これ以上書くのは、単なる個人攻撃になりそうなので控えることにする。

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永方祐樹「字滑り」を読んで

今週、発表となる芥川賞受賞の候補作である題記の小説を雑誌を通して読んだ。昨年末に読んで、ほとんど印象に残っていない。一言で言えば、とても難しくついていけなかった。芥川賞のノミネート作でなければハナから途中放棄していただろう。「字滑り」とは、突然に文字が消えて使えなくなる現象のようで、漢字やひらがなやカタカナが消えて、使えなくなる。どの言葉が消えたり使えなくなったりするのかは、場所や状況によってさまざまで、個人差もある。そんな体験話が3人の招待者を交えて延々と繰り広げられる。文学は文字を介して縦横無尽にいろんな世界を描くことができるが、文字そのものを取り上げて虚構の中に入り込んで最後まで解がなく終わるといった感じ。ちっとも作者の表現したかったことが解らずじまいで、自身の疑心暗鬼から抜け出せなかった。ところで、文章を読んでいて女性のタッチを随所に感じ作者本人の素性を後で調べたら、筆者名からして予想だにしなかった女性だった。

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いよいよ自治会の役員が..

今朝はは予想よりも天気が良く、見晴らしがよかった。うちのオバはんが何やら気球を見つけたとのことで、写真に収めてみた。

家から数キロ先でバルーンを揚げているらしく、朝っぱらから酔狂なものだ。と思いつつもこの寒空で結構、楽しめるのかも知れない。ついでに望遠で捉えてみた。

ところで、昨日のスキーでは困ぱいしたが、今朝目が覚めると疲れはすっかり取れていて、スキーに行ったのが嘘のようだった。

そして今日の夕刻、地元自治会の会合に出席。4月からの新年度の役員顔合わせで、説明を受けた。移住して14年目。順番のようで、いよいよ今年から自治会長として務めることになった。2年ほどは毎月、結構な仕事があるようで普段とは違った生活になるのかも知れない。まあ、少しブログネタが増えるようになるか、と気楽に思っている。

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白馬乗鞍・コルチナスキー場へ

今日は久方ぶりに北信が晴れるとの情報で、うちのオバはんと題記のスキー場に行ってきた。

朝の暗いうちに出かけ、夕刻に帰宅。運動不足か歳か、やたら疲れが出たので、早めに就寝することに。後日、写真をアップしたい。

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今更のポイ活..

ポイ活とは、ネットで用語検索すると、「ポイントを貯めたり、貯めたポイントを活用したりする活動で、クレジットカード決済やネットショップでの買い物、銀行口座の開設など、日常生活のさまざまな場面でポイントを貯めることができます」とある。キャッシュレス時代になって久しいが、今日はこのポイ活について考えてみたい。

稼げるポイントをついでに調べると「ポイ活で稼げる金額は、平均的には月に2,000円前後といわれています」とある。我が家の状況を見ると、確かにそのくらいかそれ以下だ。でも逆算するとクレジットのポイント還元率は平均で1%程度なので、月平均2,000円を稼ぐには少なくとも年間240万円ほどはクレジット払いすることになる。

我が家ではどうか。確かに現金での支払いは極端に少なくなった。数百円でもカード決済できるならそれで済ます。高じて現金のみの店は敬遠しがちともなる。クレジット払いの仕組みは専門外だが、大手のカード会社で国際ブランドはVISAかMaster。我が家でこのマークのあるプラスチックカードを調べてみたら、私のケースで9枚保有しVISAが7枚、Masterが2枚だった。ちなみに銀行で口座を作り交付してもらったカードでマークのあるものはVISA付きの2枚のみだ。

ネットで支払うカードを除いて、持ち歩いてお店等で使うクレジットカードは2枚にしている。三井住友カードと au PAYカードだ。うち、三井住友カードをメインのカードとし、契約取得した9月をスタートに、家族を含めたカード2枚で100万円までをターゲットにカード払いしている。100万円利用を達成すると、1万円相当のポイントが付く。カードそのものは0.5%ポイント還元なので、100万円の支払いで1.5万円のポイントを稼いだことになる。そこで、100万円を超えると今度はポイント還元率が1%のau PAYカードに切り替えて使用するように心がけている。これも家族カードの2枚を所有している。そうこうすると、年間150万円ほどの利用で2万円程度のポイントをゲットすることになる。

さて、付いたポイントの使用をどうするか、カード会社で様々だ。三井住友カードはVISA登録していて付いたポイントはVポイントPayカードと言うバーチャルカードで使うことができる。VISA加盟店のほとんどの店で支払うことが可能だ。ただ制約があって、お店で使う場合は1万円を超えるとタッチ決済ができずプラスチックカードを差し込んでパスワード入力する必要が生じるので、プラスティックカードのないVポイントPayカードでは実質、支払えない。ネットでは3桁のセキュリティコードを入力すればよいので1万円以上の買い物も可能だ。ポイントをぱらぱら使うのもいいが、せっかく貯めたポイントを記念碑的な物を買うのに好都合だ。

次にau PAYカード。何やら使うと最初はPontaポイントとして貯まる。Pontaポイントとしての使い道もあるが、使用先が限定されている。これをau PAYポイントにチャージすることもできる。でもau PAYも一部のスーパーなどで使うこともできるが、これも使用先が限定的だ。つい最近知ったのだが、au PAYのポイントを同じ金額換算で目減りすることなくAmazonのギフトカードに切り替えることができた。最初は手続きがやたら複雑でau PAYプリペイドカードと言うプラスティックカードではないバーチャルカードを作成すればAmazonギフトへの変換が可能で、何とか変換してAmazonでの買い物ができた。

ところでカードは紛失すると不正利用などとてもリスクを伴う。現行9枚のクレジットカードを持っているが、どう使いこなしていくか、また後日、考えてみたいと思う。

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昨年のベストバイ、WiiM Pro Plus の後日談

昨年末に紹介したハイレゾ音源再生ストリーマーのWiiM Pro Plus。実はちょっと前の当ブログでリモコンが壊れた旨の投稿もした。その後どうなったか、そしてそもそもこのWiiM Proとはどんなものかを本日、追記することにした。まず購入した物品は、

価格は本日のAmazon価格で、上の画像の左の物を半年前に購入。奥行きの寸法はリモコンよりも小さく小型だ。Plusの方が高額だが、筐体は同じ。違いはリモコンがつく他にPlusはアナログ増幅アンプを内蔵していて直接、ミニスピーカーなどにアナログ出力して聴くことができる。ハイレゾ音源を再生するのに所有しているCDプレーヤー接続を念頭に購入したので、実はPlusでなくてもよかった。単に、アナログ出力をプリアンプに直接接続する場合とCDプレーヤーを介した時ではどう違うかを試したかった。実際に、

背面の端子はこのようになっていて、アナログ出力が青のLINE OUT、デジタル出力が光ファイバーのS/PDIF OUTとコアキシャル同軸ケーブルのCOAX OUT から外部装置に接続する構成だ。デジタル信号の出力先は家のオーディオのCDプレーヤーで、

光と同軸ケーブルの2箇所に接続できる。加えてCDプレーヤーを介さない3つの方法で実際のスピーカーから出る音質がどのように違うか聴き比べした。視聴したAmazon Musicが配信している楽曲は

ベートーヴェン第7交響曲第1楽章にした。この楽曲を選んだ理由は

  • ベートーヴェンの交響曲の中では2番目に好きな曲
  • CDディスク(44.1kHz)よりも高音質のULTRA HD(96kHz)でネット配信
  • 同じアルバムをCDでも個人所有している
  • カルロス・クライバー指揮の歴史的名盤
  • 第1楽章はppのピアノシモからffのフォルテシモまで圧倒的なダイナミズム録音がされていて、装置間の音響性能を比較しやすい

その結果、

  • CDプレーヤーに接続せず、プリアンプに直接アナログ出力したケースは音の広がりのないコンパクトな感じ。聴きやすいが全体的に解像度がいま一歩で、迫力感に欠ける。
  • 同軸コアキシャル接続では、音の拡がりがあって流石。ppの静寂感やffの圧倒的迫力感が随所に出ていて心地よい。ただ、1音1音のクリアさがもう1歩なのにメリハリ感は強い。
  • 光ケーブルはコアキシャルとほとんど同じ。低音のボコボコ感がコアキシャルよりもやや目立つ感じ。
  • 最後に所有のCDを聴くと、何と一番音楽的にバランスが取れて自然な感じ。馴染んできたのか聴きやすい。やはり上記ハイレゾのデジタル出力はメリハリ感が強くてマイナスに感じたか。

今現在はデフォルトをコアキシャル接続にしている。Amazon MusicのハイレゾULTRA HDの楽曲は全体の1〜2割ほどの提供だが、やはり他のAmazon Musicの一般に比べてハイレゾの方がスケール感があって楽しめる。
と言ったことで、CDの個人コレクションはせいぜい200-300枚程度の所有だが、Amazon Musicは膨大な楽曲があって、CDレベル並みの音質で聴けるようになったのがWiiM Proの最大のメリット。

冒頭のリモコン不具合の件は、当製品が直輸入なので現地から自宅に昨年末、代替品が送られてきた。電池を入れて確認したところ、また同じトラブルが。実はトラブルではなく、リモコンは壊れていなかったことが判明。リモコンは赤外線センサーで動くとばかり思っていて、電池を替えても動作しないのは故障だと誤判断。実はBluetooth接続だった。ネット環境で一時、未接続になったのを壊れたものと錯覚した。「壊れた物を戻せ」とも言われておらず、懇切丁寧に対応してくれた販売スタッフの方には怖くて謝れない。まあ、いっか!

尚、リモコンが無くても操作はスマホで全てできるので今まで支障をきたさなかった。ただ、リモコンの方が音量ボリュームや曲送り等の操作が楽だ。加えて、お気に入り設定した楽曲(4つ)などはダイレクトボタンを押せば、スマホのアプリを立ち上げなくても聴けて重宝している。今週はこの4曲、などと集中して聴いたりもしている。

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乗代雄介「二十四五」を読んで

先月ノミネートされた第172回芥川賞候補のうち、雑誌に掲載された題記の中編小説を読んだ。筆者は芥川賞にノミネートされたのは今回で5回目のようで、自分としても過去ログを見ると受賞候補の3作品を読んでいた。残念ながら今まで受賞を逃してきたが、これだけ回数を重ねているのはそれだけ実力がある証だろう。今回の作品は退屈ではなく、最後まで一気読みできた。弟の結婚式前後の数日間を日記風に綴ったもので、テーマは家族、とりわけ弟との幼少からの関わりが随所に出てきた。家族愛を彷彿させ感銘を受けるような作風ではなく、平易な文章ながら相変わらず難解な小説だった。解らせないままなのにグイグイと引き込む文章の巧みさは筆者のお家芸なのかも知れない。主人公は女流作家となっているが、どうも女性ぽくなく作者本人のような男性作家の気質が随所にみられた。主人公を男性作家、弟ではなく妹の結婚式に想定したらもっとしっくりしたのではないかとも思った。あとで調べたら、以前の作品に「十七八より」と言うのがあって、本作も何かしらシリーズ物のような位置付けなのかも知れない。今まで読んだ筆者のノミネート作に比べて、本作は受賞に一番近い出来上がりではないかと思っている。受賞を期待したい。

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銀行のこと..

今日は銀行の出入金のことで右往左往した。事情説明する前に、銀行のことで過去に苦い経験をしたことを思い出した。

四半世紀どころかもっと以前、マイホーム計画で住宅金融公庫の住宅債券と言う積立をしていた。バブル期で住宅価格がうなぎのぼりに上がり、1年どころか半期での金額上昇分が年間の貯蓄を遥かに超える勢いの高騰。住宅が遠のく、今のうちに何とか買えそうで住めそうなホームはないか。やっと見つけて応募するも、みな抽選。でも我が家のくじ運は最低で、あるときは2倍でも当たらなかった。そんな中、公庫の住宅債券を行使すると抽選することなく当選となる住宅もかなり出回った。

そこで、数年越しで債券の貯蓄を始めた。そして満了となる直前にトラブル。定期積立の期限日までに銀行に行くことができず、翌日に行くと何と期限切れで、取り消し扱いとなってしまった。戻ってきた今まで積み立てたお金は利子さえなし。公庫が拒絶したのではない、公庫は銀行に取り扱いを一任しているはずだ。と、債券取り扱い銀行のY銀行で交渉しても、「期限切れのルールです」の一点張り。さすが銀行だ。客の今までの苦労など全く無視し、ビジネス・オンリー。1日たりとも絶対に看過しない。銀行はそう云うところなのだ!

この事件は人生の岐路。バブル期を過ぎても高騰のままの住宅難、いずれは実現したはずの新築には手が出ずに何とか中古物件を購入。この事件がなければ、「その後住んだ家、環境、周辺の知人、子どもの学校やその友人」すべてが変わっていたはずだ。こうして、このY銀行(「ゆうちょ」ではない)には今だにしこりが残ってる。

だいぶ脱線したが、本題に戻って本日の話。日付の変わった夜中にS銀行からメールがあった。「今月の自動積立処理が普通預金の原資がないため不実行。本日中に原資を確保しないと、自動積立が無効となります」との連絡。でも変だ、自動積立を初めて数年になるのに初めての経験。まずは調べることに。

S銀行では「おまかせ入金サービス」と言うのがあって、他銀行から無料で毎月自動引き去りすることができる。これを利用していて、前の月の27日に引き去り当月の7日に自動積立の振替処理を申し込み、運用を始めて久しい。本日、調べてみるとネット上の入出金履歴には年末から今日に至るまで従来のような入金がない。そこでS銀行で実施しているチャットのカスタマーサービスに問い合わせた。スマホ画面で返信されたのが、「当行には入金がありません。引き去り先の銀行に処理されたかご確認ください」とのこと。

引き去り処理する銀行は「ゆうちょ」なので、窓口に行って問い合わせた。「調べた範囲では引き去りは12/27に行われ、相手先はS銀行になっているのは間違いありません。先方に入金されたかどうかは当郵便局では確認できず、長野本店に問い合わせてみます」とのことだった。

数時間後にゆうちょから連絡があり、「S銀行の入金サービスは途中に三井住友カードが関わっており通常は受け渡しに3〜4営業日が介在するようです」とのこと。年末年始は例えばゆうちょでは12/31 – 1/5 の間は休業しており、12/27自払い処理した案件は本日時点で4日営業日であり先方のS銀行に届いていなくても不思議ではない、と言うことか。

「通帳から引き去られて(お金が減って)から11日経過しても、いまだ処理しきれていない」それでも、これが道理か?

期日に極めて厳しいはずの銀行が、いざ自分たちの処理では融通がまかり通るようで、どうも納得できぬ思いがした1日だった。

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図書館のこと..

昨日ブログで図書館の年始動を記したら、追記したくなった。
そもそもこの地に移住して図書館の立派なのに驚いた。平成の大合併に合わせ2005年、5つの町村が統合されて安曇野市が誕生。これを機に新設されたのが家から歩いていける中央図書館。優秀な建築として賞を受けたこともある施設、立派なはずだ。160席ほどのイベントホールや喫茶ロビーも併設されている。

移住候補の中から、この地を選んだ背景には近場の山とスキーそして澄んだ空気と静かな環境で聴く音楽。それから読書で、この図書館が予想外に大きな存在となった。こよなく通いつめた図書館もすでに満13年が過ぎた。途中、図書館利用で経験したことが少しでも図書館のためになればと、10年目になる前に安曇野市図書館協議会の委員になった。

任期2年で2期の4年間を務めさせて頂き、昨年6月に委員を辞した。恩返しするつもりが、あれこれと注文し果たしてどうであったか。図書館運営は関係者の皆さんの不断の努力で健全に維持され、市民のための情報発信と地域活性化の中核となって久しい。昨日の盛況を見ても嬉しさが込み上げてきた。

在任中の図書館協議会はいつも定刻を1時間近くオーバーする論議で盛り上がった。いろいろと講評したり提案してきたが、特に記憶に残るのは図書館の電子メディア活用か。より多くの市民の図書館利用を促すために、情報発信をHP, Xなどの電子メディアを含めて多角的にPRすることを進言した。一例として図書館概要報告では、

ホームページに定期発信されている。上の画像にpdfが見れるようリンクさせたが、立派な概要報告だ。協議会委員になった頃は会議資料には概要が年次報告されているのに一般公開されていなかった。力作であるこの報告書を公開するとともによりビジュアル化し分かりやすくすることを都度、お願いした記憶がある。手前味噌となるが、概要報告もよく洗練されてきたと思う。

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図書館、始動

年明けは今日から市立図書館がオープン。年末・年始は12/28〜1/4まで休館していた。本日が借りていた本の返却期限日なので、家から一番近い安曇野中央図書館へ行った。

中は結構、混んでいて年始のイベントに興味をそそられた。

その中で、「本のおとしだま」は毎年恒例で、だいぶ以前に楽しませて頂いた。

それにしても小学生以下の子どもたちが多かった。図書館が盛況なのはいいもんだ。

ところで、最近の自分の読書歴を当ブログの「my読書録」で見ると、

昨年の10月からすでに3ヶ月も読書から遠ざかっている。理由はテレビゲーム。Sonyプレステで「Ghost of Tsushima」にはまり込んだ。何とか昨年内に全クリしたが、次なるゲームにまたハマりそうだ。
読書を見返そうと、年末・年始は今般の芥川賞候補作のうち、2作を読んだ。今月の1/15に芥川賞・直木賞の選考会とその発表があるので、少し読書にシフトしようかとも思っている。

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