懐かしの本を読んだ。図書館の新刊コーナーにあって、新たな翻訳図書として今年に刊行されたようだ。その昔、岩波少年文庫の井伏 鱒二の訳を読んだ記憶はあるが、中身はすっかり忘れていて新鮮味のうちに読み終えた。とても読みやすく、冒険と活劇にどんどん吸い込まれるうち、幼少に戻ったような心地がした。荒唐無稽なシナリオにもかかわらず、それを感じさせない冒険の臨場感があって、さすがは世界の名著、百年の重みをひしひしと感じた。今後しばらくは古典的な名著に浸ろうか、と思うばかりの読書だった。
Monthly photo – 2024.8
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