今年4月からの家庭向け電力の自由化で従来からの電力大手と新規参入の新電力との間で熾烈なバトルが展開されそうな気配です。新しく始まる電力料金の新プランがこの先、いろいろと出てくると思いますが、現時点で面白そうなものに東京電力が提案している「スマート契約」と言うのがありました。図に示したように、基本料金を過去1年間のピーク電力をもとに決めるのだそうです。これにはスマートメーターによる30分毎のピーク電力がもとになるようで、ユーザ側では嬉しい提案です。我が家では50Aの契約にして基本料金を払っています。これは電子レンジやトースター、冷蔵庫、テレビなどなど瞬時のピーク電力でブレーカが飛ばないように余裕を持った契約アンペアですが、30分毎のピーク電力となると、話が違います。おそらく、従来の50Aに対して20A契約でもこと足りるようにも思え、しかも1年間スパンで自動的に変わる基本料金は節電の自己努力が報われて、ユーザには好都合です。このような電力側にとっては不都合なことをなぜしようとするのか、不思議に思っていたところ、以下のような情報に出くわしました。老舗の大手電力会社の競争相手である新電力は自前の発電量が少ない分、電力供給不足を補うため従量料金よりも基本料金で稼ぎたいことが根底にあるようです。ナールホド新電力に対する差別化か、と言った感じで電力自由化の奥は深そうです。
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