Excelシリーズも終わりに近づきました。今回は表中のデータをExcelの関数を使って計算する例として、以下の課題を選びました。
①ある期間の数値データを集計する
②ある期間で、ある条件に一致しているものをカウントする
具体例として、車の給油記録の事例を使って上記の説明をします。
①の課題として、給油記録でタイヤの装着期間中の走行距離を求める方法です。上記の表ではタイヤ種「S1」が2014/1/1〜2014/3/31の期間に走行した距離を左の数値データから抽出して、その合計を求めるものです。ここでは、複数の条件を指定して配列の合計を求めることができる関数SUMPRODUCT (サムプロダクト)の数式を使っています。右の表の青で囲ったセルO8がその計算式で、
=SUMPRODUCT((D$8:D$199>=M8)*(D$8:D$199<=N8),F$8:F$199)
計算式では、ピンクの式で日付の等号、不等号の2つの条件から期間を指定し、茶色の式でその期間のF列の合計を求めることができます。
②の課題では、複数の検索条件に一致するすべてのセルの個数を求める COUNTIFS 関数を使っています。上記の右下の表で、2014/1/1〜2014/12/31の1年間で給油時に記録した燃費が10Km/L以上が何回あったかの回数を求める計算式は、
=COUNTIFS(D$8:D$199,”>=” & M27,D$8:D$199,”<=” & N27,G$8:G$199,”>=” & R27)
計算式では、ピンクの式で期間、茶色の式で燃費の条件を指定し、左の表からその両者の条件に一致するセルの個数をカウントするものです。
今回はちょっと複雑な計算式でしたが、ご興味のある方はこのExcelファイルをアップロードしましたので、以下をクリックしてダウンロードしてみてください。今回の分を含めたTip 1〜 Tip 4までのシートが入ったExcelTips.xlsx.zipを解凍して中身をご確認ください。Good Luck!