今日は古式日本の年度末。自分にとっての年度末と言えば、例のピアノ課題曲、モーツァルト、ピアノソナタK545「第1楽章」の最終日です。本シリーズも前投稿から悠に2ヶ月が経過しましたが、練習もボチボチと続けてきて、今日でいよいよ最後です。結論からすると、目標未達でした。内田光子先生のCDソースを130%スピードダウンした位まではなんとか弾けるようになったのですが、目標の125%ではまだノーミスで弾けていません。余裕も何もなく、がむしゃらに鍵盤を叩きまくっても途中であえなく撃沈です。この5%の差は絶大で私にとっての限界を思い知らされました。思えば、期首の頃は全くのノー天気で、時間はたっぷりあるし、ゆでガエルだって知らず知らずに湯が沸騰するまで泳げるのだから、曲のテンポなんて徐々に上げていけばどうにでもなるさ、と楽観視していました。でも、違っていました。限界は必ずあって、そしてそれは予想外に近くにありました。それでも、目標の125%に近づけたので、まあよしとしましょう。原曲指定のアレグロではなく、限りなくアレグレットに近いモーツァルトは華麗さを失って堅実な手堅さが前面に出てしまいますが、その分、疾走する暴れ馬ではなく、のんびりと景色を楽しむ観光馬車のように弾く方が、自分に合っているように、今では思っています。そうです、速さのトゲトゲしさよりもゆっくりとした流麗さを磨くことにしました。明日から新年度で新たな挑戦をしようと思っていますが、このK545はこれからもずっと弾いていくつもりです。そうしないと、すぐに弾けなくなってしまう由...
1年間に亘る長丁場のシリーズにお付合いいただき、ありがとうございました。最後に今回の挑戦で最終ターゲットにした125%のCDソースを以下に添付します。