題記の本を図書館の新刊コーナーで見つけ、借りて読んだ。新刊からして、数年前に亡くなった著名な数学者の執筆だろうと思って読み続けたが、全くの誤解だった。数学者は森毅、この本は1字違いの森敦で明治生まれで62歳にして芥川賞を取った、遅咲きの作家だった。平成元年に没したが、賞を取る直前まで、生涯の多くは放浪に明け暮れた。青春の若かりし頃は太宰治、壇一男の3人でタグを組んでデビューを競った時もあったようだ。前半は太宰のデビュー前の生活ぶりなども書かれていて面白かったが、圧倒されたのは後半の放浪記だ。長い放浪の間は特に作家活動をせずに凄まじいばかりの体験を繰り返したことを知り、この作家の独特な作風に合点がいった。実体験の凄さは説得力があって、面白エッセイ集だった。
Monthly photo – 2024.11
アーカイブ
カテゴリー
-
最近の投稿
最近のコメント
- myCalendar2025、完成 に 安曇野の風 より
- myCalendar2025、完成 に 三浦の暇人 より
- 長芋の季節? に 安曇野の風 より
- 長芋の季節? に 小宮山務 より
- 底冷えの1日 に 安曇野の風 より
- 底冷えの1日 に 小宮山務 より
- ぶらり図書館へ に 安曇野の風 より
- ぶらり図書館へ に 小宮山務 より
- 岩岳登山、写真集 に 安曇野の風 より
- 岩岳登山、写真集 に 小宮山 務 より
メタ情報