熊谷敬太郎「江戸湾封鎖」を読んで

20140216幕末の米国船来航の史実を元にした題記の新刊を借りて、昨今の雪明かりの中、読んだ。鎖国から開国の引き金となる「ペリー来航」は歴史的にも有名だが、それを7年遡り米海軍のビッドル提督が江戸湾に接近して幕府と交渉を持った史実を初めて知った。この事件を日米の双方から見たストーリ展開で、特に渦中となった下層武士を中心に描いた創作となっている。当時の日本文化や風習、しきたりを色濃く反映し、なかなか読み応えがあった。また、舞台は私自身が移住前に長く住んでいた三浦半島でもあって、登場する多くの地名は懐かしくもあり、とても親しみを覚えた。
大分以前に私が遊びがてら描いたペリー来航の想像画をリンクしました。画像をクリックして外から見た当時の三浦半島を想像してみて下さい。

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