NHK編「わたしの藤沢周平」を読んで

20140603各界の「藤沢ファン」の熱い思いが詰まっている、と言う題記の本を読んだ。NHKで放映された題名番組を本にしたもので、藤沢周平の著書から30数タイトルについて39人の著名人が語ったものを編集している。たまたま図書館で目にし、1年半ほど前に半年かけて全集を読みあさった頃の思い出が蘇った。とは言うものの全部読んだはずの作品で個々に想い出すのは半数もなく、読んだそばから忘却してしまった自分のふがいなさを痛感した。著名人、各人のここぞとの思いがなかなか伝わってこない。ふーん、そんなもんか程度であり、自分のお気に入りの中から印象深い三タイトルに付き一言を下記するが、これとてそんなもんかと思われるに相違ない。とちょっと、後ろ向きな投稿で恐縮です。
・「用心棒日月抄」四部作に連なる痛快活劇は読み出したら、もう止まらない
・「秘太刀馬の骨」剣術と推理小説が融合して身震いするほどの、わくわく感
・「海鳴り」罪を犯す主人公に我が身も乗移りスリリングな展開に、最後までしびれる

カテゴリー: 読書 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。