ピアニスト、グレン・グールド

20150208またしても村上春樹の本「小沢征爾..」に関連付けての投稿です。題記のピアニストについて、春樹と征爾が熱く語る談義が本のあちこちに出没しました。本では触れてませんでしたが、グレン・グールドはかのバッハ「ゴルドベルク変奏曲」をデビュー曲にし、この曲を世に広く知らしめたピアニストです。私にとってはそれが紛れもない一大事象で、忘れがたき存在となりました。20代の独身時代にはよく彼のLPに耳を傾けました。今ではLPを処分してしまい、我がCDコレクションは写真のアルバムしか持っていませんが、このバッハ弾きの名手「グールド」の演奏を時として聴き、懐かしんでいます。60にしての手習い、ピアノ練習を始めたきっかけは彼の知らしめたゴルドベルクの中の「アリア」を弾きたい一心がためです。でも、彼のようなタッチではとてもトテモ弾けません。グールドの演奏は曲のテンポや装飾音符はスコアの指定を無視して彼ならではの解釈で奏でる世界で、他の演奏家の誰もがそれを真にマネすることはできないのではと思っています。春樹、征爾も言う大天才です。春樹の本でグールドに関する面白談義を拾うと、

バーンスタインは彼とのコンチェルトを始める前に聴衆を前に、「曲のテンポはグールドの主張の通りなので、自分の責任ではない」と異例の発言をした。
征爾は大天才かつ大変人のグールドに招かれて彼の家を訪問し、..。

今にして、グールドのエピソードが聞けるなんて、春樹さん、ありがとう!

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