早春賦まつり前夜祭・本祭

今年は「早春賦」誕生100周年です。節目にあたり安曇野市あげての各種イベントが計画され、昨日の前夜祭を皮切りに本日は本祭が催されました。加えて、場所や日にちを変えてのイベントもありますが、まずは前夜祭と本祭の様子をご紹介します。

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前夜祭は前日の4/28(日)「上松美香&宗次郎コンサート」と題して、豊科公民館大ホールで開かれ、無料チケットの抽選に当たったおよそ850人で会場が埋まりました。上松美香さんはハープに似た南米の楽器「アルパ」の奏者で穂高出身のプロですが、今年から始まった安曇野市観光大使にも選ばれ、その任命式も執り行われました。演奏ではアルパと宗次郎のオカリナとの合奏は「早春賦」をはじめとしてとても相性がよく、日頃聞き慣れない新鮮さがありました。音色でみると、ハープ対アルパ、ピッコロ対オカリナが対比できそうで、両者の違いは陽に対する陰のような感覚で、華やかさよりもしっとりと奏でる色合いを感じました。特にオカリナは陶器の響きが土の香りを醸し出し、音楽の中に自然が蘇るような音色で、もの悲しく透明感がありました。

本祭は4/29(月)、穂高川ほとりの早春腑碑の前で執り行われ、多くの人が訪れました。式典中心の行事で関係者の挨拶が続く中、「早春賦」作詞の吉丸一昌、作曲の中田章のそれぞれのお孫さんのお話が印象的でした。この曲が「ずっと親しまれ、この先200年祭も祝っていただければ幸い」の言葉が象徴するように、多くの童謡・唱歌がある中で、この地ならではの定着ぶりを感じました。安曇野は文化が根付いているのか、或は観光PRに長けているのかなどの理由は別として..、「早春賦」に市民が特別の心を寄せているのは確かのようです。前祭も本祭も最後の「早春賦」大合唱は会場に鳴り響き、おそらくこの曲が絶えることのないことを予感しました。本祭最後の合唱風景を写真と動画でお楽しみください。

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本祭フィナーレの「早春賦」合奏風景。指揮者右手手前がアルパ奏者の上松美香(ピンクのレイ)

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