昨年のミステリーランキングで話題をさらった掲題の本を読んだ。6作からなる短編集で、1作づつストーリががらりと異なる変化が心地よく、一気読みした。時代設定がみな昭和でちょっと古く暗いイメージの作風だが、横溝正史などとは違った若い作家の書きぶりだ。本格ミステリーの醍醐味である謎解きは少なく、人の心理をあぶり出しして綴る人情話のような気がした。一番面白かったのは「関守」と言う作で、ミステリーと言うよりか、稲川淳二的スリラーの様相だった。
Monthly photo – 2026.1

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