「五木寛之の金沢さんぽ」を読んで

今春から営業を開始した北陸新幹線を記念した図書館のイベントコーナーがあって、陳列された掲題の本を借りて読んだ。筆者は福岡県生まれの朝鮮半島育ちで、生い立ち上は金沢との繋がりはないが、作家デビューを果たした新人賞や直木賞を受賞したときに住んでいたのが金沢。その後、関東に移り住んでからも金沢との絆は絶えることなく、現在に至っているようだ。自分をはぐくんだゆかりの地として思い入れしているがゆえ、当地の住人よりもより明細かつ魅力溢れる金沢が紹介された名ガイドブックの仕上がりだ。かの地の歴史、文化、文豪、食生活などの豊富な情報をちらばめた名エッセイ集で、大いに楽しめた。
ところで信州では従来の長野新幹線が伸びる今年を見据えて、長野新幹線の延伸開通と言ってきたが、最近になってようやく北陸新幹線に落ち着いたようだ。とたん、北陸だけが目立つようになったが、今年は善光寺のご開帳や諏訪大社の御柱祭もあって、信州はまだまだ元気はつらつだ!

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