錦織圭「頂点への道」を読んで

昨年の全米オープンでの快進撃も記憶に生々しいが、図書館の新刊コーナーで掲題の本を見つけた。「現役トップ選手が自らここまで書いた本は稀で、全スポーツファン必携の一冊」とあり、恐縮ながら必携でなく借用で読んだ。構成は本人が始めたブログの6年に渡る歩みが掲載され、これにスポーツライターの秋山氏が観戦記やテニスの基礎知識などを補足解説した体裁となっている。怪我に苦しみ、世界ランク898位からの苦闘が生々しくつづられ、世界を転戦するツアー生活の厳しさや、本人の成長するステップが読み解けた。錦織選手はフィジカル、メンタル、テクニカルの全てを磨けあげた傑出した逸材だが、この一言では言い尽くせない。世界のテニス競技人口は1億人以上とも言われるが、その頂点を目指すことの計り知れない凄さを感じた。日本人がどうしてここまでにと素朴に思うが、米国フロリダに住む本人談から...

なんといっても、日本の居心地の良さは半端じゃないです。(日本にいると)自分がなんとなくダメになっていくのが、日に日に分かるような気がします。やはり、海外だとテニスに打ち込めるので、自然といい方向にいくんです。

この6月末から始まるウィンブルドン、彼が課題とする芝コートでの大ブレークを期待したい。

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