加藤秀行「キャピタル」を読んで

昨日に引き続き、右の写真の雑誌で芥川賞にノミネートされた掲題の作品を読んだ。これまた、年末に図書館から借り出した本だ。この作家も今回が初めてのノミネートではなく、前々回に続く2回目のようだ。中身はコンサルティング・ファームやファンドなど金融業界を舞台としたもので、ちょっとした推理小説ぽい内容だった。作家自身がマーケティング会社を運営しているプロなので、作品のストーリ展開にはリアリティがある。と言うか、こう言う世界があるのかと妙に安心できた。作風には新人作家らしい初々しさがあって、昨日のノミネート作よりも受賞により近い作品に思えた。ノミネートは5作品あって事前に全作品を読むのは無理だが、今月19日の結果発表が楽しみだ。

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