題記の本は本年度下期の直木賞受賞作で、発表直後に図書館予約し1ヶ月半ほど待機して先週、借り受けた。ピアノコンクールを題材にした音楽関係の内容で、上下段およそ500ページの分量はさすがに長く、読みながらいろんなことが頭をよぎった。架空のコンクールは実際には浜松国際ピアノコンクールを意識したものに思われ、1次から3次予選、本選の構成や舞台背景などが面白くイメージキャッチできた。登場人物の審査員にダブり、アルゲリッチや中村紘子などの顔も頭をよぎった。また、コンクールを通して幾多のピアノ作品が延々と紹介され、その解説は当を得ており、まるでピアノ鑑賞の入門書の体をなしていた。筆者の専門知識の豊富さとその表現力に驚いたが、実際にもピアノ経験者のようだ。ストーリはピアノ国際コンクールに参加した若者と審査員たちの心の触れ合いをテーマにした話でコンクールの臨場感をひしひしと感じながら読み終え、爽やかな余韻が残る秀作だった。
恩田陸「蜂蜜と遠雷」を読んで
突然の雪
燃え残った薪
3月に入って、だいぶ春めいてきました。朝方の最低気温はまだ零度以下の日が多いのですが、日中の最高気温は2桁の日もやってきます。それでも、まだ我が家では暖房に薪ストーブが欠かせません。さすがに燃やす薪の量は真冬の半分ほどに減ってきました。そんな中、今朝ストーブを覗くと、写真のように薪が燃え残っていました。ストーブ・シーズンに何回か、このような経験をしてきました。理由は最後にくべる薪を1本だけにすると、おき火で最初は燃え出してもその時の炉内の温度によっては途中で火勢が衰えて、最後は大きな炭の塊になってしまうのです。最後に2本以上くべると、この現象は発生しないので不思議なものです。まあ、翌日の燃料になるので不経済ではありませんが、薪の量をケチる時期ならではの経験です。
海野宿「ひな祭り」
今日はうちのオバはんが兼ねてから行きたいと言っていた掲題のイベントに出かけました。東信地方の東御市にある海野(うんの)宿は江戸時代に設置された北国街道の宿場町として知られていて、この時期は街道沿いの「ひな祭り」で有名です。ここへは何度か行ったことがありますが、イベントは初めてで春めいたうららかな今日、出向いてみました。家から一般道で1時間半(片道60km)の道のりです。街並みはいにしえの街道にタイムスリップしたような佇まいで、多くの家で窓格子を通してお雛様が見られます。今年のイベントでは43軒が参加したとのことで、お雛様のオンパレードでした。どれも見事なお飾りで、古き日本の伝統を十二分に楽しめました。
アルペンの聖地、八方尾根
今日は天気が良く、朝も冷え込んだのでうちのオバはんと白馬、八方尾根スキー場に行きました。ここはアルペン競技会場としても有名なスキー場です。毎年、ここで複数回は滑ってきたのですが、今シーズンは初めてです。加えて今日は午前券にしました。理由の一つはリフト代が高く、おそらく信州一の高さだと思います。と言うことで、シニア午前券でも3,800円なのです。そこで、朝は6時10分に家を出て7時30分の始発リフトに乗り、休憩もほとんどせずに時間切れの13:00にはてっぺんのリーゼングラートに立つまで、目一杯滑りました。その後、遅い昼食を済ませて家に戻ったら、午後3時半。丁度いいスキーでした。上部の雪質は新雪も十分あってパウダーのご機嫌でした。麓のザラメもそこそこに楽しめました。写真は北尾根近くのオフピステから眺めた白馬三山です。写りは穏やかですが、実際は圧倒的な迫力でした。いいこと尽くめの八方で、さすが日本有数のスキー場なのを再認識しました。それにしてもオバはんもよく頑張りました。
原田マハ「リーチ先生」を読んで
しばらく読書から遠ざかっていたが、年末年始から撮り溜めしたテレビ録画をやっと消化できたので読書を再開した。掲題の本は以前から読みたい本のリストに挙げていて、たまたま図書館で出くわし借りた。実在した英国の陶芸家が日英を往き来して文化の交流を深めた内容で、ストーリーの多くは作者の創作だと思う。それでも、明治後期に実際に活躍した芸術家や文化人が登場し陶芸の世界に関与していたことを知り、とても身近に感じられた。実在の人物と架空の人がうまくバランスしてストーリー展開するが、少し話が出来過ぎた感がして、どこまでが本当なのか悩ましかった。陶芸に興味のある人には面白い本だと思う。
抜歯しました
ここ1ヶ月ほど、歯が痛んで歯医者通いしてました。親知らずの歯がムシ歯になって、隣りの歯とのすき間で炎症をおこして時々痛むのです。親知らずを抜くのが一番の治療なのですが、薬剤注入でしばらく様子見してました。ひと頃よりもよくなったのですが、相変わらずシミたりズキズキしたりと完治に至りませんでした。この際、思い切って歯を抜くことにして今日、運命の日を迎えました。医療の進歩で昔よりも簡単に抜けるのではと期待していたのですが、手法は昔のままで目一杯の痛さでした。でも、お陰様でいつもの痛みは解消しました。どうせ抜くならもっと早くすればよかったと、反省しきりです。
2巡目、春バージョンのヘッダー画像
早いもので、今日から3月です。当ブログの画面トップに表示されるヘッダー写真をシーズン毎に入替えて、春夏秋冬を1巡しました。2巡目の春シーズン用に本日、写真を入れ替えました。いずれの写真も昨年の春に撮った中から選んだ8枚です。今夏までは以下のヘッダー画像がブログ最上部にランダム表示されますので、よろしくご承知おき願います。
2日間のスキー
昨日、一昨日に滑ったスキーの記録を拾ってみました。出かけた志賀高原スキー場では購入したリフト券の番号を入力するとネット上で滑走データが見られます。今シーズンの集計データは右の画像の通りで、2日間の総滑走距離は92kmでした。一昨日はヤケビと奥志賀高原を中心に、そして昨日は午前中はホテル周辺を滑り、午後は横手山、熊の湯に行きました。昨日分の詳細データを見たのが下の画像です。リフト回数は30回、滑走距離は40kmでした。12時前後は車で移動して昼食を取り、14時前後は横手山・山頂から熊の湯へ移動しました。2日間で一番印象に残ったのは横手山(2,307m)直下の渋峠ゲレンデで、ゴキゲンの雪質でした。2月末で雪も緩みがちのスキー場ですが、志賀高原はまだまだ雪質も良く、天気にも恵まれて存分に楽しめました。