今日の安曇野は最低気温がマイナス6℃、最高はプラスの5℃でした。ほぼ平年並みの気温です。正月気分も抜けて今日からは市の図書館も始まりました。初日はちょっと嗜好を凝らした催しがあって、例年楽しみに出かけてます。今年も福袋ならぬお楽しみパックが用意されていました。いろんなテーマに沿って職員が見繕った本が貸し出し用に包まれていて開けてのお楽しみです。私は「日本の美」と言うテーマを選んでみました。画像をクリックしてみてください、包装を解いた中身が見れます。絵葉書とシールはおまけですが、3冊の本がありました。図書館は自分の好みの本を借りる所ですが、こうして他人が薦める本を見るのも面白いものです。その中で、今日は「噺家の手ぬぐい」と言う本に目を通してみました。今は空前の落語ブームだそうで世の中には800人もの噺家がいるようです。噺家は着物という戦闘服を身にまとい、扇子と手ぬぐいを武器に日々戦っているのだそうで、この本には噺家オリジナルの手ぬぐいが300点ほど注釈よろしく掲載されていました。手ぬぐいは噺家に限らず庶民にとっても馴染み深くその文化たるや、たしかに「日本の美」として誇れるものかも知れませんね。
図書館、始動
加藤秀行「キャピタル」を読んで
昨日に引き続き、右の写真の雑誌で芥川賞にノミネートされた掲題の作品を読んだ。これまた、年末に図書館から借り出した本だ。この作家も今回が初めてのノミネートではなく、前々回に続く2回目のようだ。中身はコンサルティング・ファームやファンドなど金融業界を舞台としたもので、ちょっとした推理小説ぽい内容だった。作家自身がマーケティング会社を運営しているプロなので、作品のストーリ展開にはリアリティがある。と言うか、こう言う世界があるのかと妙に安心できた。作風には新人作家らしい初々しさがあって、昨日のノミネート作よりも受賞により近い作品に思えた。ノミネートは5作品あって事前に全作品を読むのは無理だが、今月19日の結果発表が楽しみだ。
山下澄人「しんせかい」を読んで
昨年末の図書館で、芥川賞候補にノミネートされた雑誌が陳列されていてこれを借りて年始に読んだのがこの本だ。初めて読む作家だが、過去にも芥川賞候補に3度もノミネートされたこともある実力者のようだ。文体は幼稚と言っても良いほど単純でわかりやすい文章だ。だが、主人公の感情表現や主張もなく淡々と日々の生活を綴っているだけで、これが芥川賞候補になったのが不思議に思われる。この作家が劇団を主宰していたこともあり、おそらく演劇や脚本などの分野に秀でたところがあるのだろう。読んでいて物語の光景が、そして読み終わった後にもその残像が目に浮かぶのが唯一、この本の持つ魅力だったような気がする。自分にとってはほとんど理解しがたい内容だった。
穂高温泉郷 – しゃくなげの湯
今日は帰省している子供達と近くの温泉に行ってきました。家から車で15分程の距離にある「しゃくなげの湯」と言う温泉です。昨年10月にリニューアル・オープンした市の施設で、改装後は今日、初めて行きました。実は昨日はここより少し離れた「ホリデー湯」と言う温泉に行ったのですが、施設の規模は同じようで、今日の方が食事などの付帯設備が充実した感じでした。ここの湯は15km以上も離れた場所にある「中房(なかふさ)温泉」と言う燕岳への登山口にある温泉から延々と引き湯にしてきたもので、距離が長いので湯がまろやかになるのに対して湯の温度は79℃が55℃ほどにしか下がらないのだそうです。湯の温度は源泉のままの少し熱めで、露天風呂にも熱めとぬるめ湯の両方があるのが気に入りました。厳冬のこの時期、心身ともに温まりとてもリラックスできました。
2017年幕開けです
大晦日ですね
今日は大晦日、当ブログ恒例の年間まとめをさせていただきます。ブログを始めて4年近くとなりました。普段の生活の徒然を色々とバラけた投稿で続けてきました。そのカテゴリーは多岐に亘っていて、年ごとの頻度分布を今年もチェックしてみました。結果は下図の通りで、今年は初めてIT/PC/HP関連の投稿数が一番となりました。今年の特色が出たようで、思い起こすと、①当ブログのレンタルサーバを無料から有料に引っ越した時のドタバタ、②読書に絡んで私設文庫やmy読書録のWeb化への挑戦、③myカレンダーで試行錯誤したExcelでのハウツーを公開、などオタクな問題が多かったと思っています。投稿数2番目は「ガーデニング」、3番の「読書」と例年の上位カテゴリーに続いて、今年4番目は「小さな旅」が大躍進しました。背景は昨年末追加した「車」カテゴリーで取り上げた新車への乗り換えでこの余勢を駆って、よくドライブしたことが挙げられます。反面、「山」や「スキー」の頻度が年々下がってしまい、移住初期の思い入れが段々薄らいできたのではないかと危惧しています。果たして来年はどうなりますやら。こうして脈略のない気ままなブログを綴ってきましたが、粘り強くご覧いただいてきた皆様には大変、頭が下がる思いです。ありがとうございました。今後ともよろしく、お願いいたします。それでは、良いお年をお迎えください。 年末にて
山本一力「芝浜」を読んで
この暮れに来ての読書は何とも気ぜわしさが先立ったが、題目に惹かれて読んだ。落語の演題をネタに小説化した短編集で江戸時代の人情話が5話、納められている。最初の演題は有名な「芝浜」で、確か立川談志の最も得意としたネタだ。暮れの晦日の話が丁度、臨場感も増して面白そうだと、当初は思った。そして落語で何度も聞きストーリがわかっているものが小説では一体どう味わえるかとても興味があった。5話の全体を通して落語の真骨頂である笑いがどこにも感じられなかった。本を読んだ後に見る映画がつまらないのと同じようだった。落語のネタを小説にする難しさを筆者同様に痛感させられた。落語はやはり落語がいい。
電子ピアノ − 自分スタイル
モバイル端末と電子ピアノが相性のよいことを二日に渡って書きました。自宅では先日、購入したiPadが今や重宝しています。まず、iPadのトップ画面では音楽関係のアプリを右の画像にカスタマイズしました。8つのアプリのうち、5つは昨日のブログで紹介しました。電子ピアノとBluetooth接続をして、ピアノのスピーカーから音を出しています。それを操作する右画面のアプリにはそれぞれの特徴があって、用途により使い分けしています。今日はその中で左上のアプリ「MIDI楽譜」に絞って説明します。このアプリは音楽の流れに沿って自動的に音符の進行表示をするものです。予めアプリをインストールした後は、自分なりに楽曲を増やしています。曲をダウンロードし、実際にこのアプリに登録する手順を以下に解説します。
- まずはネット上でMIDI曲がダウンロードできるサイトをWebブラウザでアクセスします。左端の画像では、classis-midi.com にアクセスしたところです。表示の楽曲の中で、サティの「ジュ・トゥ・ヴ」という曲を選びクリックしてダウンロードすると、
- 自動的に中央の画面が表示されて、青字に表示された「”MIDI楽譜”で開く」をクリックすると、
- 右端の画像の如く、「MIDI楽譜」が自動的に開いてダウンロードした曲が登録されます。
右端の画像の左列に列挙した楽曲が現在までに無料で入手した曲リストです。音楽が聴け、楽譜を見ることも印刷することもできて時代は変わりました。iPad等のモバイルをお持ちでご興味のある方は是非、お試しください。
電子ピアノ − 音楽アプリ
今日のテーマはスマホやiPadなど端末モバイル用に用意された音楽関係で電子ピアノ絡みのアプリについてです。昨日のブログでモバイルから電子ピアノを鳴らすことができると書きました。要はモバイルから出る音を電子ピアノのスピーカに切り替えて聞くのと同じです。ピアノに関係する音楽アプリは結構たくさんあって、それほど入念に調べてはいませんが、自分なりに興味のあるものを拾ってみました。その幾つかを自分の好みでランク付けして、使い勝手などを下記しました。アプリの画像をクリックすると、関係先のサイトが見れます。
★★★★★
【アプリ名】MIDI 楽譜【¥】600
このアプリはMIDIファイルを読み込んで、楽譜を表示しながら音楽を再生することができる。MIDIファイルは拡張子が.midというもので、ネット上にはこのファイルを取扱うサイトが多数ある。私の一番のお気に入りサイトはClassic Piano Midi Pageで、ピアノ曲の有名どこがフリーでダウンロードできる。このアプリを使って、モバイル端末の譜面を見ながら電子ピアノで音を鳴らしたり、上手く弾ければ音を重ねることもできる。テンポは5%刻みで早めたり、遅くしたりできる。
★★★★★
【アプリ名】Songbook【¥】240
このアプリも上記と同じような動作をするものだが、MIDIではない専用のファイルのみを扱っている。面白いのは楽譜の任意領域を指定すると、その小節間をリピート再生してくれる。テンポは1%刻みに変更できる。短かい小節を何度もピアノ練習するにはうってつけだ。曲目は限定されるが、アプリのメニューから曲目を検索することができる。モーツァルトやショパンのピアノ曲なども結構あって、フリーに使える。
★★★★★
【アプリ名】piaScore【¥】無料
このアプリは楽譜を表示することに特化していて、音は出ない。でも無料でクラシック音楽の楽譜が入手できる。ピアノ曲に限らず、交響曲なども入手できるのが素晴らしい。楽譜の共有も可でpdf処理して印刷もできる。また、購入した電子ピアノのbluetooth 機能を使ってペダルと踏むと譜面めくりもできるようだ。が、操作するほどピアノの技量なし。
★★★★
【アプリ名】Piano Partner2【¥】無料
ローランド製の電子ピアノ用に開発されたリモートツールで内蔵曲の楽譜を表示し自動譜めくりしてくれる。大きなモニター画面のある電子ピアノがあるが、iPadなどの端末があれば十分補える。使って便利だが、小節を指定してリピートする機能がないのが残念。
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【アプリ名】A-B Player【¥】無料(有料アップグレード有り)
上記のアプリは全て楽譜を扱うので、wavやmp3など汎用の音楽ファイルには対応していない。iTuneなどのアプリにある音楽ライブラリーを電子ピアノで聴くことはできるが、区間リピートや速度調整はできない。このアプリはその機能を持たせたもので、iTuneなどのライブラリを読み込んで任意の区間をリピートしたり、約20%刻みの速度調整ができる。便利だが、速度を変えると途端に音質が悪くなって音楽としては耐えられないのが残念。
モバイルを使うと電子ピアノもいろいろなことができて楽しいですね。
電子ピアノ − 機能
年の瀬ですが、今日から3日間は電子ピアノに関係するブログを連続投稿することにしました。電子ピアノについては既に2回投稿しましたが、またしばらく続くことにご容赦ください。今回は電子ピアノの機能について、購入した機種を参考にしながら説明したいと思います。各メーカーのそれぞれの機種によっても機能は若干異なると思いますが、今まで見てきた大方の電子ピアノは似たもの同士なので、以下に要素別に記します。
- 音色、音質、音量
音色はグランドピアノはじめアップライトやチェンバロに至るまでいろんなピアノの音が出る。他にヴァイオリンの弦やフルートなどの器楽器の音にも変えられるので万能エレクトーンのようだ。音質は生の音色とは異なるが、似た感じで音量も最大限にすると自宅のアップライトピアノよりも大きい音が出た。思っていたよりも臨場感がある。 - 内蔵曲及び外部との受け渡し
デモの内蔵曲はたくさんあって、購入したものには375曲あった。デモの再生音は鍵盤で叩くのと同じ音質だ。デモに合わせてピッタシに弾くと(実は難しい)、デモの音が消えて自分の音だけになった気がする。内蔵曲に合わせて自分で弾いて重ね録音したものを再生したり電子ファイル化して外部に持ち出せる。内蔵曲にない曲は外部から入手して電子ピアノの内部メモリに転送して再生できる。この受け渡しは購入機種ではUSBメモリを使って可能となる。 - Bluetoothや無線LANのインターフェース
電子ピアノをリモート操作するには購入した機種ではBluetooth接続で利用できる。機種によっては無線LAN接続する方法もあるが、いずれもiPhoneやiPad、アンドロイドなどのモバイルにインストールした音楽アプリを使って電子ピアノで音を鳴らすことができる。 - 右手・左手別の再生や曲のテンポ
内蔵曲は右手や左手、ピアノ以外の伴奏を3つのチャンネルに分けていて、それぞれを個別に再生音をON-OFFできる。また、曲のテンポを早めたり遅くすることができる。♩の数値で速度コントロールできるのでアレグロやモデラートなどの音楽テンポと相性がいい。外部から取り込んだ曲もテンポは変えられるが、チャンネル別の再生ON-OFFは今のところできないようだ。
以上、機能の概略を紹介しました。まだまだ使いこなせていませんが、ピアノを習うにはこの電子ピアノに限るような気がします。ヘッドホンを使えば音は消えるし、内蔵曲にはバイエル、ハノン、ブルグミュラー、ツェルニー100番などピアノ教本のほとんどが揃っていてテンポ自在に練習できるので今までの苦労が嘘のようです。と言っても、基礎が何もできていない私にとっては過分な代物です。兎に角、電子ピアノは老体の脳の活性と手足末端の麻痺化防止にはとても刺激的なツールです。