青空文庫は小説をインターネット上で閲覧できるサイトですが、幾多の小説の中でダウンロード回数がダントツに多いのが夏目漱石の「こころ」です。先日来、このサイトからダウンロードしたテキストファイルを元に文庫本の体裁にするにはどうすれば良いか、エディターとAdobe社のInDesign を駆使して試してきました。まずはその仕上げの題材にこの小説を取り上げてみました。自分なりに作った文庫本スタイルのWeb版をアップロードしましたので、右の画像をクリックしてアクセスしてみてください。青空文庫のWeb版と大きく違うのは、青空文庫が横書きなのに対して、今回は出版物の文庫本(1行の文字数、1頁の行数)に見立てた縦書きスタイルになっています。下の画像をクリックすると、最初のページの縦横スタイルの違いが見れます。みなさんのお好みはどちらのスタイルでしょうか。なお、青空文庫のサイトはブラウザの大きさを変えると文字サイズは変わることなく、1行の文字数が変化します。縦書きの文庫本スタイルは1行の文字数や1頁当たりの行数は変化することなく、文字サイズが変化します。同じ小説で内容も同じですが、見立てでだいぶイメージが違ってくるものですね。
青空文庫のダウンロードNo.1は
好みのパソコンは?
みなさんはご自宅のパソコンをどう思われていますか。昨日のブログで、我が家のパソコンはしばらく更新を見合わせた旨のことを書きました。我が家と言っても、うちのオバはん用には5年ほど前に購入した専用のiMacがあって、ご本人はまだ何も不満を漏らしておらず、更新を考えているのは毎日、格闘している目の前の自分のパソコンです。動作が鈍くアプリの切替にはとても時間がかかり、時としてハングアップするのも日常化して久しいのです。だまし騙し何とか使っていますが、今やゲンカイ灘です。でも更新するなら、今の環境から一歩先んじた機能を前提にしていて、待ち状態が続いています。どうしても譲れないのが、今のマシンよりもモニターの解像度を上げることを希望しています。現在は2008年のMacProにEizoの24インチモニターで 1200 x 1920ピクセルの解像度で使っています。更新機の前提はモニターが27インチで解像度が4k(2160 x3840)以上を狙っています。スペック上ではすでに27インチiMacが5K解像度のマシンを出していて凌駕しているのですが、モニターがグレアタイプなのでテカテカと光り自分の顔までが映ったりして好みではありません。モニターはノングレアタイプを希望しているのと、スクリーンが90度回転するチルトタイプで通常は縦型で使用できることを想定しています。現時点で最新のMacProが全ての希望を達成できるデスクトップなのですが、とても高価で手が出ません。と言ったことで、Mac miniがグラフィック機能を高めた新機種を発表するのを待って、久しい状態が続いています。この秋こそ、実現してもらいたいものです。
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Apple社イベント
Apple社の年2回のメジャー・イベントで初夏バージョンがこの時期に開催され、今年は本日からスタートしました。画像をクリックすると、その基調講演にリンクします。スティーブ・ジョブスに代わるティム・クックCEOが司会を務め、Apple社の総力を挙げたPRが聞けるので、毎年、この講演を楽しみにしてきました。今朝、早速録画ビデオを見ましたが、オーラが光り輝くいつものクックではなく、いきなり黙祷から始まりました。その余韻が抜けきれず、今回の発表では目ぼしいものがなくて拍子抜けした感じです。実は、老朽化した我がPCの後継機を求めて久しく、狙っているMac mini がもうかれこれ3年もモデルチェンジしていないので、そろそろ新モデルの発表があるのでは、と秘かに期待していました。今回はハードの新規発表は一切なく、OSを中心とした開発状況に終始したイベントでちょっとガッカリです。これで、我がパソコンの更新はまたもやお預けと相成りました。今秋こそは何とかしてくれ!
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Jedit X の使い勝手
昨日、紹介したMacパソコンのエディターJedit Xを本日、いろいろと試してみました。機能豊富の中でも、とりわけ重宝しているのが複数一括置換です。今回は青空文庫のサイトからダウンロードしたテキストで第3、第4水準の漢字が面区点コードで表記されたものをユニコードに変換するのに使ってみました。第3、第4水準の漢字はその文字数が約3,700と数多くあります。この数の分だけ、面区点とユニコードが1対1対応していて、テキスト文に出てきた面区点を検索して、合致したものをユニコードに変換させる必要があります。画像はこの置換を一括処理する操作画面で、第4水準の漢字、2436文字を全検索して、5カ所がヒットして置換されたことを示しています。この検索置換にはおよそ1分ほどかかりましたが、そのパフォーマンスには圧倒されました。この後、InDesignでテキスト文を読み取り、ユニコード入力された文字コードが正しい漢字に表記されたことを確認しました。第3水準の漢字も同じように一括処理するのですが、この検索文字列と置換文字列はマニュアルで本日、作りました。例えば、第4水準の漢字では、まずネット公開しているサイトから全文字のリストをデッドコピーをしてExcelで整理し、できあがった対応表をJeditの検索ページでファイル読み込みすることで、かなり効率良く処理ができました。青空文庫のサイトから本日入手した小説を文庫本にした成果については後日、当ブログにて...
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軽快なEditorアプリを見つけました
その昔、パソコンのアプリで「秀丸エディター」と言う有名なツールを使っていました。今でも健在で絶大な人気を誇っているアプリなのでしょうが、何せ私は2000年を境に自宅パソコンはWindowsからMacに切り替えたため、Windows専用のこのエディターは過去の存在となってしまいました。Macファンになって久しく Windows の世界にいっさい未練はないのですが、それでも「秀丸エディターは良かった」と今でも感じています。軽快なフットワークで編集をサクサクとこなし、充実した機能で怖いものなしでした。Macで唯一不満なのは「秀丸エディター」のようなツールがないことを常々思っていたのですが、それも時代とともに忘れました。ところが、ひょんなことで「秀丸エディター」に相当するようなエディターをMacの世界で見つけました。「Jedit X」なるアプリです。画像はとあるテキストファイルをこのアプリで開いたものですが、画面はとてもシンプルなのにとても操作しやすく、まるで「秀丸エディター」を彷彿させました。機能も充実していて、最新バージョンの新機能だけでも身震いします。これからしばらくはこのアプリにハマりそうですが、もしMac通でエディターにご興味ある方は是非、お試しされては如何でしょうか。
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東山彰良「ありきたりの痛み」を読んで
読書らしい読書から遠ざかって久しく、それでもやっと2週間ほど前にドキュメンタリー物を読んだ。その次は小説でもと思ったもののあれこれと迷い結局、エッセイものにしてみた。できれば破天荒でデカダンス風なものがあればと探したところ、図書館の新刊コーナーに掲題の本を見つけた。借りてはみたが、読書のペースは進まず、返却期限日の今日になって、ようやく読み終えた。筆者は昨年、直木賞を取った気鋭の作家で、およその素性を知るのにまあ面白い本だった。三部構成で、真ん中の章が映画コラムでやたらと長く、少々もてあました。前後の章では、この作家の日々の荒廃した生活ぶりが描かれていて、現代作家の中でクールでスマートではない範疇の生きざまを垣間見た気がした。この作家が大のテキーラ好きであることは昨年の受賞時のインタビュー記事で知ったが、この本で類似したエッセイがあったので、最後に記す。
霧深いロンドンで謎の美女がバッグに忍ばせているものといえば小さな拳銃とジンだ。オリエント急行で復讐に燃えるやさぐれ男があおるのはウォッカであってほしい。カチコミの前に交わす兄弟杯は日本酒以外にはありえない。西部劇のガンマンが不穏な酒場で注文するのはバーボンと相場が決まっている。暖炉の前で過去をふりかえる老紳士の手の上にはブランデーかスコッチがふさわしい。テキーラはどうだろう。一杯あおれば踊りだし、二杯あおれば酩酊し、三杯あおればあの世行き−−–日本でのテキーラのイメージは、さしずめそんなところだろう。....
青空に白い雲文庫、何ちゃって
青空文庫の豊富なデータですが、今日は芥川龍之介の小説を題材にAdobe InDesignで遊んでみました。芥川の処女作と最晩年の作、2作のテキスト文をダウンロードして、文庫本に編集してみました。青空文庫にあやかって、勝手に「青空に白い雲 文庫」と名付けてWebでも見れるようにしました。右の写真をクリックすると本日、作成したWeb版の文庫にアクセスできます。まだまだInDesignの操作に不慣れですが、昨日今日と①ヘッダーに相当するマスターページを複数使い分ける、②漢字かな振りのルビ表示の自動一括処理、などを勉強しました。この先、見出しや字下げ処理、第3、第4水準の漢字変換や外字の置換など、青空文庫からダウンロードしたテキストを自動化処理する奥義があるらしく、まだまだ当分は遊べそうです。
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青空文庫からの編集
昨日、話題にした小説、梶井基次郎の「檸檬」をパソコンで編集してみました。まずは青空文庫のサイトからルビ付きのテキストをダウンロードして、これを文庫本と同じスタイルで読み込むことにしました。新潮文庫の同名タイトルの冊子では、縦書き41文字、18行の頁で構成されています。これをAdobe社のInDesign のアプリを使って、同じレイアウトにしてテキスト文を読み込んだのが下の原稿用紙の形式で表示した最初の見開きページです。そして、これをプリントアウトしたものと実際の文庫とを比較したものが右の写真です。クリックして拡大してみてください。下が文庫本で、最初のページは最初から最後まで両者の文字が揃っていて、まるで文庫本をデッドコピーしたが如くに仕上がりました。漢字の読みフリガナを付けるルビ表示ですが、青空文庫のルビ付きテキストをInDesign で処理すると、一括で全ページのルビを自動的に表示させることができました。下の画像をクリックしてみてください。今回、仕上げたこの小説のWebページにアクセスします。出来栄えはまずまずでした。結構、簡単に仕上げることができるので、青空文庫の膨大なデータをチョコ出しできる楽しみができました。めでたし、メデタシ!
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青空文庫って?
インターネットの青空文庫って、ご存知でしょうか。著作権フリーになった書物をボランティアで電子図書化しているプロジェクトで、もうかれこれ20年ほどの歴史があるようです。たまにネット上で見たりしているのですが、今どきでは多くの小説が無料で読むことができます。画像は青空文庫で表示された小説を画面コピーしたもので、高校時代に傾注してよく読んだ梶井基次郎の小説から、その代表作「檸檬」の冒頭部分を抽出してみました。ルビが付いて読みやすく、テキスト文もダウンロードして自由に編集、再配布しても構わないそうです。然らばと、テキスト文を利用させていただき、自分なりに編集してみることにしました。出来栄えは後日に...。