長野県はこのところ晴天に恵まれ、今日5/8は戸隠に行ってきました。奥社参道入口に車を留め、鏡池までの周遊コースをおよそ2時間歩きました。道中には水芭蕉をはじめカタクリ、アズマイチゲなどの群生に目を奪われ、耳を澄ませば小川のせせらぎや小鳥のさえずりも心地よく、戸隠連峰の勇姿を前にのんびりとウオーキングを楽しみました。山仲間のみなさんからご紹介いただいたカフェ「パイプのけむり」に立ち寄り、美味しい昼食を済ませた後、ご主人のご案内で近くを散策しました。ご主人の切り開いた秘密の小径や住民のみなさんがボランティアで作られた遊歩道を歩きながら、種々の樹木や草花のうんちくを教えていただきました。戸隠は樹木に覆われた隠れ里のような雰囲気で、日射しが強く開放的な安曇野とは好対照な印象を持ちました。最後に行った戸隠スキー場はなかなかのコースゲレンデで、真反対には百名山の一つ「高妻山」の秀麗な姿を見ることもできました。この戸隠エリア、いろいろと楽しめそうです。初対面にも拘わらず、「パイプのけむり」のご主人の暖かいおもてなしに感謝します。
藤沢周平 – 「市塵」を読んで
題記の本は徳川六代将軍・家宣と七代・家継を支えた新井白石の伝記小説で、藤沢周平が新井白石なる人物に共感を覚え、かなり肩入れした人物像を描いている。一介の浪人が幕政の中心で執政権力に乗じて種々の政策を敢行した後、吉宗の代替りに失脚し市井の人として著作に没頭するまで儒者の生き様を淡々と物語っている。新井白石の偉大な生き方や徳川元禄時代の推移を臨場感をもって知ることができた。昨年12月来、藤沢ワールドにハマりほとんどの名作を読んだ。今回の伝記物の延長では、「一茶」「白き瓶」「密謀」「漆の実のみのる国」などでリアリティとバイタリティを感じ、武術伝では「用心棒日月抄」を始めてとする活劇の痛快さ、武士魂では「蝉しぐれ」や海坂藩短編の暗き陰謀、そして市井ものでは江戸庶民の悲哀など、どれをとっても飽きのない超絶な世界を堪能した。さて「藤沢シリーズ」もいよいよ卒業することになり、これからはどの本に没頭しようか思案している。豊科図書館の「藤沢周平・全集」に感謝します。
東信方面に行ってきました
前日お越し頂いたお客様の山荘に遊びに行ってきました。中央高速の長坂インターを降りて一般道で野辺山高原に向い、その先にある山荘までおよそ2時間の行程でした。長野県内の地域分けで、私の住んでいる安曇野は中信(信州中央部)ですが、ここは東信の高原地帯で標高は1400m程あります。山荘のある別荘地は白樺やミズナラに囲まれた木立の中にあって、ようやく長い冬から目覚め、桜が咲き木々が一斉に芽吹く佇まいでした。空は晴れ渡り風もなく、時おり聞こえるのは小鳥のさえずりのみで、その閑静さに圧倒されて自然そのものに同化したような心地でした。
ついでに、近くの山をご案内いただき、信州峠から山梨県に入ったところにある日本百名山の瑞牆(みずがき)山・登山口まで行ってきました。全体が岩肌の急峻な山で、登ってみたい魅力と険しさにたじろぐ葛藤もあって、帰ってからさっそく山仲間の皆さんに相談しようと思いました。山登りもそろそろ、低山からレベルアップできるかなあ...
5/4 早春賦音楽祭
Galleryに安曇野・桜2013を追加しました
もう風薫る5月となりました。まだこちらでは一部で桜も咲いていますが、安曇野の2013年版・桜風景をGallery、my写真に追加しました。よろしければ、こちらをクリックして5番目のテーマをご覧下さい。
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2件のコメント
田植え、始まりました
先日、田んぼに水が張られましたが、いよいよ田植えの時期となりました。農家の皆さんは連休など何処吹く風、朝から農作業にいそしんでいます。我が家でも「仕事、仕事」と家内にせっつかされ、デッキの手入れでニスを塗りました。このところ寒気がきていて、朝の気温は2〜3度、日中も13〜4度と、日陰の作業に体もすっかり冷えきりました。そんな中、ストーブの薪をラックで納めてもらっている業者さんが空きラックの回収にきました。大型トラックで付近一帯の一斉回収に来たのですが、返す準備を怠りちょっぴり慌てました。そんな様子をかみさんはあきれ果てていましたが、私にしてみれば「去年は確か回収前に連絡があったなー」と言い訳してます。まあ、薪も残っているし、今夜もストーブを焚くかあ〜...
①作業前の勝手口デッキ ②作業後は右のラックも撤収済
4/29 早春賦まつりコンサート
1日遅れての投稿です。昨日の本祭の後に安曇野コンサートホールで開かれた「第12回早春賦まつりコンサート」に行ってきました。合唱サークルを中心に地元の音楽仲間が集う無料コンサートで、我ら年金族にとって経済的にも嬉しい限りです。小学校合唱部から三世代合唱、安曇野混成合唱団など、この地では合唱が盛んなことがよくわかりました。皆さんとても元気に歌われていて、長野県が最近、男女ともに全国一番の長寿県になったことがふと頭をよぎりました。
プログラムは馴染み曲が多かったのですが、今回、2つの嬉しい発見・出会いがありました。早春賦の旋律はモーツァルトのピアコン27番第3楽章をもとに晩年、作曲
された歌曲K596「春の憧れ」とよく似ているとの紹介があり、当日これをアレンジした「早春賦」が披露されました。まずは、両画像をクリックし、K596とモーツァルト風味「早春賦」をお聴き較べ下さい。ナルホド、然りです。
次の出会いは、モンティ「チャルダッシュ」と言う曲です。1週間ほど前にこのホールでヴァイオリンによる同曲を聴いたことはこのブログでも紹介しました。あの日の曲目紹介で、演奏者は「実はマンドリン用に書かれた曲ですが、どうやって演奏するのかアンビリーバボー」と評していました。正にこの超絶技巧曲のマンドリン編を聴くことが、1週間後に叶えられるとは本当にアンビリーバ棒です。最後のフィナーレを動画にしましたので、これまたこっそりとお楽しみ下さい。このところ、家でも外でも音楽三昧の日々でした。
早春賦まつり前夜祭・本祭
今年は「早春賦」誕生100周年です。節目にあたり安曇野市あげての各種イベントが計画され、昨日の前夜祭を皮切りに本日は本祭が催されました。加えて、場所や日にちを変えてのイベントもありますが、まずは前夜祭と本祭の様子をご紹介します。
前夜祭は前日の4/28(日)「上松美香&宗次郎コンサート」と題して、豊科公民館大ホールで開かれ、無料チケットの抽選に当たったおよそ850人で会場が埋まりました。上松美香さんはハープに似た南米の楽器「アルパ」の奏者で穂高出身のプロですが、今年から始まった安曇野市観光大使にも選ばれ、その任命式も執り行われました。演奏ではアルパと宗次郎のオカリナとの合奏は「早春賦」をはじめとしてとても相性がよく、日頃聞き慣れない新鮮さがありました。音色でみると、ハープ対アルパ、ピッコロ対オカリナが対比できそうで、両者の違いは陽に対する陰のような感覚で、華やかさよりもしっとりと奏でる色合いを感じました。特にオカリナは陶器の響きが土の香りを醸し出し、音楽の中に自然が蘇るような音色で、もの悲しく透明感がありました。
本祭は4/29(月)、穂高川ほとりの早春腑碑の前で執り行われ、多くの人が訪れました。式典中心の行事で関係者の挨拶が続く中、「早春賦」作詞の吉丸一昌、作曲の中田章のそれぞれのお孫さんのお話が印象的でした。この曲が「ずっと親しまれ、この先200年祭も祝っていただければ幸い」の言葉が象徴するように、多くの童謡・唱歌がある中で、この地ならではの定着ぶりを感じました。安曇野は文化が根付いているのか、或は観光PRに長けているのかなどの理由は別として..、「早春賦」に市民が特別の心を寄せているのは確かのようです。前祭も本祭も最後の「早春賦」大合唱は会場に鳴り響き、おそらくこの曲が絶えることのないことを予感しました。本祭最後の合唱風景を写真と動画でお楽しみください。
春の借景、そしてバーベキュー
4/28(日)は終日快晴のよい天気。
ここ安曇野は行楽客がどっと押し寄せ、我が家周辺には車やサイクリング車が絶え間なく往来しました。そうだ、何も行楽に出かけるまでもない、ここは行楽地のど真ん中だった。と言う訳で、妙な題記タイトルの1日となりました。この時期、田んぼには水が張られ、水もに浮かぶ山景色が際立ちます。我が家の窓越しからもこの見事な借景が目にまばゆい心地よさです。今日は借景のもと、この日の気分で朝からのモーツァルト三昧、そして..
午後は急きょ、お呼びがかかり隣近所の皆さんでバーベキューを楽しみました。お隣さんがドラム缶をもとに工作したピザ釜も新登場し、肉・野菜グリルの定番メニューにピザも加わり、一足早い春のバーベキューを満喫しました。安曇野の春は、いよいよ絶好調!
連休初日は京が倉
年金生活者に連休は関係ないはずですが、なぜか行楽シーズン幕開けのうねりが押し寄せ、またぞろ遊び心がうずく時期になりました。今日は先日登った京が倉の日陰ツツジが見頃だろうと行楽に出かけました。朝のうちは小雨まじりでしたが、ハイキング道中には雨も上がり、肌寒いものの風もないよい日でした。お目当てのツツジですが、見頃の頃合いではあるのですが、本来、咲き誇っているはずが、今ひとつ冴えない状況でした。今が満開の花もあれば、脇には散ったものやまだ咲きそうにないものまで入り乱れ、同じ場所なのに咲きほころぶ見事さがそがれた佇まいでした。
①日陰ツツジの群生場、見事さがイマイチ ②花、一つひとつのにも差がある?
帰り道に生坂村から池田町に向い、長野県で一番の遅咲き桜と七色カエデで有名な大峰高原に行ってきました。驚いたことに今年の桜はとても貧相で、花の見栄えはどうしたことでしょう、昨年に較べて雲泥の差でした。こんな年もあるのですね。天候不順の日が続いていますが、今年これからの成り行きがふと心配になりました。
③今年の桜はどうしたことか、花がまばら ④昨年、同じ場所での桜風情