信濃安曇族の謎を追う

安曇野の歴史について前から気になっていたが、坂本博著の題記シリーズ本、3冊を図書館から借りて読んだ。

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この地方の歴史を知るに付け、およそ明確な史書・古書は残っておらず穂高神社の銘板(安曇族を祀った社の説明)に見る大まかな知識しかなかったが、上記3冊は興味を充足するにたる銘書だった。作り話でなく、ノンフィクションでもない研究成果報告書のようで、とても参考になった。安曇野の歴史はまだベールに覆われたもので諸説ある中、一番説得力のある内容だった。この3冊の要旨を整理して、本ホームページの用語集「安曇野ライク・言の葉」の用語、「安曇野」の歴史に要約した。ご興味のある方はリンク先をクリックしてご参照ください。

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カテゴリ–「読書」の追加 – 1Q84

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図書館でやっと手にした3冊!

村上春樹の「1Q84」を遅ればせながら、読んだ。第1部(Book 1)と第2部(Book 2)が2009年5月30日、第3部(Book 3)が2010年4月16日に発売されたので、完結から早3年も経つ。まだ読んでいない人も考慮し、感想をネタばれしないよう簡単に記す。一言で、不思議な本だった。当初、ハードボイルドか、はたまた官能小説の様相だったのがファンタジー&推理小説のように展開した。そして異次元と現実の世界が交錯しながら謎がどんどん深まり、最後は現実に復帰しつつこれからも危険と対峙するところで幕となっている。作者の目指したテーマは何だったのか、戦後の学生運動、連合赤軍、オーム心理教事件を参考にある年(1Q84年)のカルトな世界を創造し、それに巻込まれる男女のラブストーリーを書いたと言えば月並みな表現か。読後に得たものは何かを思うと、いろいろと考えさせられる久方ぶりの長編小説だった。

安曇野に移住し、昨年4月から図書館通いして読書に努めることにした。今年3月までの1年間で46冊を読んだ。今月は今のところ、「1Q84」のみだが年間50冊を目標にしている。この投稿カテゴリーを読書としたが、当ホームページに読書のデータベースを作って移住後のmyライブラリーとして加える計画もしている。そうしないと、読んだそばからどんどん忘れてしまいそう...

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フレンズコンサート

近場の安曇野コンサートホールに、「クラリネット〜ヴァイオリン〜ピアノの華麗なる響き」と題したコンサートに行ってきました。生演奏を聴くのはほぼ1ヶ月ぶりで、家でCDを聴くより緊張感があっていいです。印象に残ったのはモンティとバルトーク。モンティ「チャルダッシュ」は久方ぶりで、ヴァイオリンの多彩な音色(高音部はまるで笛のよう)がとても気に入りました。そして弦がこんなにかすれた音色だったかなあ、とも思いました。バルトークはトリオそれぞれが超絶技巧を駆使(ヴァイオリンもクラリネットも各2本の楽器を用意して途中で音色を使い分けるなど)した曲で、そのものは馴染めないものの生ならではの楽しさでした。ピアノのソロはさすがプロだなあーと感じました。ショパンに限れば、1ヶ月前の丸山葉子さんの方が可憐で好演奏だった気がします。今さら恐縮ながら、丸山さんの評論で雑誌「ムジカノーヴァ」2012年1月号に以下がありました。『ショパンの作品表現に奏者の本質を聴いたように思う。含蓄に富む丸いひびきの創出と作品へのアプローチの正当性が充分に発揮された。元来、ショパンの作品の根底にはポーランド人がひとしく感じているという(訳出不可能といわれる言葉)”ジャル”(あえて言えば、喪失感を伴う憂愁の気分とでも言おうか…)の感覚が流れるという。当日のマズルカのごく自然で正統なリズム表現のうちに、この舞曲特有のすばらしい内的憧憬の世界が展開された。バラードとノクターンにおいても...』丸山さんはポーランド留学の経歴もあり、ショパンを得意とする弾き手だったのですね。

このコンサートホールは小さくこじんまりしていて、サロンが如く演奏者を目前に意識できる所が魅力です。また、次回が楽しみだ。(実は、私は学生の頃にクラリネットを少し吹いていたことを懐かしく想い出しました)

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ピアニストの西脇千花さんはテレビ・ラジオ出演も豊富で有名な方なのですね。卓越した完璧な演奏でずっしりした安定感はさすが、各ピアノコンの上位入賞者ですね。クリックしてリンクをどうぞ。

「プログラム」

・ ミヨー/トリオ(Cl.Vn.Pf トリオ)
・ ラフ/カバティーナ(Vn&Pf)
・ クライスラー/美しきロスマリン(Vn&Pf)
・ モンティ/チャルダッシュ(Vn&Pf)
・ ウェーバー/序奏/主題と変奏(Vn&Pf)
・ ショパン/幻想即興曲(Pf ソロ)
・ ベートーヴェン/ピアノソナタ「悲愴」よりアダージョ(Pf ソロ)
・ バルトーク/コントラスツ(Cl.Vn.Pf トリオ)

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春の雪

寒の戻り、3日目には雪です。ちょっと前の初夏から一転の雪景色で、一瞬、先日のタイヤ交換が裏目に出たかと思いしや、何のこれしき。積雪0の道路はノーマルタイヤで、No problem!

(括弧内、4/26の追記です。No propblemとは、何たるノー天気。この日の雪は長野市の気象観測上最遅記録とのこと。①の写真ではエゴの木の新芽がその後、枯れました。周辺農家の方も植えた野菜が全滅した、スイカで有名な松本市波田では植えたばかり苗の植え替え作業が莫大等々、数億円の被害では済まない模様と聞き及びます。全くの衝撃的な日でした。軽率な表現に深謝します。)

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①春の雪、さすが重そう。 ②それにしても、そろそろ端午の節句だ!

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光城山、肌寒い中の登頂

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①池田町美術館のライトアップ夜桜 ②満天の夜空、まばゆい星々が写ってないのが残念(①②のみ4/19撮影)

昨日来、朝は氷点下前後、日中でも最高気温は10℃を下回る3月頃に戻った寒さです。4/20、今日は山仲間、総勢8人で馴染みの光城山(ひかるじょうやま)、長嶺山(ながみねやま)に登りました。私と家内はシーズン3度目の登頂。麓の桜は散り加減ながら、山頂辺りは満開でした。とは言え、今年の桜は花が少なく昨年の見事さは影を潜めた咲き振り。聞いた所では、例年よりも寒さの増した今年は「鷽(ウソ)」なる鳥がエサ代わりに桜のツボミをついばんだ由、それでもところどころで絵になる桜もありました。あれ、桜だよりは終わったはずなのに、と脇で家内が言ってまーす。私、持ち前?のしつこさがまた出たかな...

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③麓の桜は散り加減、今日は人も多い! ④途中、見慣れぬ集団。大会前の特訓?

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⑤長嶺山山頂の桜はイマイチ。 ⑥肌寒い中、ラーメンやスープは体が温まる。

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⑦山頂近くのオオヤマ桜は見事。 ⑧帰路の桜も見応えあり。

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花の季節到来

今週はずっと気温が高く、今日の安曇野は最高気温がついに28℃(例年7月中旬の気温で、ここ穂高地区が県内最高気温を記録した由)に達し、新聞予想の東京22℃、那覇の24℃を軽く凌いだようです。一転、明日からは寒の戻りで最高気温が10℃以下の予想。何とも、メリハリがあり過ぎて体調も気になります。周辺は急に一斉開花して、いよいよ花の季節本番となりました。明日は別として...。そこで、気の緩んだ我が家周辺の草木をカメラに納めました。4枚の代表写真を以下、寸評します。尚、この投稿カテゴリーは「ガーデニング」とし、従来の「菜園」をこの名前に置き換えました。

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①園芸店で購入したパンジーの苗が咲きほころびました。種から育てたパンジーはずっと小振りで、現在、鉢で熟成中です。②半死状態ですが、背丈80cmのゴールド・クレストは極寒をよく凌ぎました。今年は2回、この背丈の半分以上が埋まる大雪があり、家の北側で1ヶ月以上は雪中に埋もれていました。

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③ハナミズキが引越し後の2年目で初めて開花しました。④ライラックも咲き出しました。ハナミズキ同様、花咲く期間は2週間程度の短さのようですが、草木も春を謳歌しているようです。

 

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冬の終(つい)え

今日の安曇野は最高気温が24℃と、もう春を通り越して夏日の勢いです。そんな中、この投稿題目は何とも時期外れの極みですが、それが故に本日の行動に相成りました。今日は車のタイヤをスタッドレスからノーマルに替え、スキー具の手入れをしてお蔵入れしました。と言っても我が家には蔵はなく、ガレージの片隅です。サーファーが大波がくるのを待ち望むのと同じように、実は最後の大雪が降ってまたぞろ、新雪スキーが楽しめるのではないかと淡い期待をしていたのです。が、ようやっと見切りを付けました。なーに、あと半年先には滑れるさ、と悲しくも鼻歌まじりの作業でした。もうすぐ、5月。来シーズンもぐっと近づいた!

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①タイヤを外した緊張の一瞬(写真を撮っている場合ではない!) ②スキー板にはホットワックスたっぷりの厚化粧

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季節の挨拶 – 桜だより(その3)

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①「早春賦」碑の川べりは丁度満開 ②背景の山も奇麗です(①②のみ、4/13撮影)

安曇野エリアも平地では桜が満開となりました。4/14(日)、今日はトレーニングも兼ねて徒歩で桜見物に出かけました。目指すは堀金・田多井にあるしだれ桜、他県からもカメラマニアが多く訪れる桜の名所です。家からは距離にしてざっと片道12−3kmのロングコース。地元では名所のスポットを除き歩いている人などは全くおらず、きっとクレージーな夫婦に見えたことでしょう。なるべく歩道のある道を選び、今日は南北に連なる長い自転車道を中心に延々と歩きました。9時半に家を出、目的地には正午頃に到着。春うららかな日であればのんびりと散策を楽しめたところ、今日は真っすぐ歩くのも辛い風速15m以上はあろうかの強風日。家に戻った頃は爽快さではなく、風切り音から解放された後の気だるさが残った1日でした。ともあれ、道すがら桜をよく見ました。今回で今年の桜だよりは最後とします。

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③NHK連ドラ・ロケで名の付いた「おひさま桜」 ④バックの常念岳も映えてます

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⑤北アルプスに並走して整備された自転車道 ⑥堀金地区の水路は桜も映えます

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⑦お目当ての田多井のしだれ桜 ⑧見上げると、そのスケールに圧倒されます

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京ケ倉から見る北アルプスは絶景でした

4/13(土)、山仲間の4人で生坂(いくさか)村の京ケ倉に登ってきました。安曇野を朝9時に出て車で約30分、万平と言う登山口からルート(よくできたイラストです)に従い登頂しました。切り立った尾根づたいをアップダウンし、ちょっぴりスリルのある岩場を通って、およそ1時間半で頂上の京ケ倉(990m)に到着。そこから更に先の大城(980m)に行って昼食を取り、元来た道を戻って午後2時くらいに下山しました。朝から終日のピリカンで眺望が素晴らしく、とても楽しい1日でした。

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①岩場は去年はもっと怖かったかなあ.. ②京ケ倉山頂からの北アルプス白馬方向

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③大城山頂からの安曇野方向(中央左が常念岳) ④蛇行して流れる犀川

ついでに収録した北アルプスのパノラマ・ビュー動画をどうぞ kyogakura

 

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季節の挨拶 – 桜だより(その2)

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4/12(金)、今日は薄曇りのまずまずの天気で、近場の桜見物にでかけました。ネット情報では今年の開花は早く、例年よりも1〜2週間早まっているとのこと、池田町の夢農場に行ってきました。ここは山里で辺り一面に山桜が咲きほころび、地域全体を「陸郷(りくごう)」と呼び「西に吉野、東に陸郷」とも言われて山桜の名所になっています。きょうは5〜7分咲き程度の里山をたっぷりと堪能してきました。夢農場の売店は長い冬眠から覚め、本日からオープンしましたが、まだ人はまばらでした。上下4枚の写真を含めて、本日のよりすぐり写真をリンク先に載せましたのでご覧ください。とあるサイトに陸郷を紹介した YouTube がありましたので、併せてご覧あれ。

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