先日、受賞した直木賞作品を読んだ。読み始めるとハマってしまい、あっという間の2日間だった。不思議な本で、まずジャンルは何だろう、ホラーかファンタジー或いはミステリータッチの恋愛小説なのか判断が悩ましい。おまけに主人公は一体誰だろう、強烈なラストシーンを思い起こせば、少女なのだろう。テーマは「人の生まれ変わり」を扱う輪廻転生だ。序盤はクドクドと輪廻の出来事を時間軸を前後して物語り、核心がなかなか見えずに翻弄されたが、後半は一気に流れ出して今までの問題提起が謎解かれて収束する感じだった。この作家の文章は上手いのかどうか、往々にして分かりにくさが目立ったが、それは私自身の読破力と理解力の衰えのようにも思えた。よくよく筆跡をたどれば、緻密な人物描写、練られた伏線、そして研ぎ澄まされた文章であることが判った。なかなかの力作で受賞が頷け、読み甲斐があった。
Monthly photo – 2024.11
アーカイブ
カテゴリー
-
最近の投稿
最近のコメント
- myCalendar2025、完成 に 安曇野の風 より
- myCalendar2025、完成 に 三浦の暇人 より
- 長芋の季節? に 安曇野の風 より
- 長芋の季節? に 小宮山務 より
- 底冷えの1日 に 安曇野の風 より
- 底冷えの1日 に 小宮山務 より
- ぶらり図書館へ に 安曇野の風 より
- ぶらり図書館へ に 小宮山務 より
- 岩岳登山、写真集 に 安曇野の風 より
- 岩岳登山、写真集 に 小宮山 務 より
メタ情報