この本は1955年に創刊された日本初のタウン誌「銀座百点」に掲載されたエッセイの中で、近年のものを50篇集めたエッセイ集だ。図書館の新刊コーナーで見つけて借りてみた。私自身、このタウン誌は安曇野に越してきてご近所さんが定期購読したものをたまに貸してくれるので知った。雑誌に掲載されたエッセイがいずれも銀座に関わる内容で、執筆者も作家や女優、映画監督など様々でなかなか面白く、この本が出たのを知って目からウロコ状態になった。自分自身、現役の時は東京の出張先で多かったのが銀座周辺で、銀座以外の出張でも帰りによく立ち寄ることも加えると月平均1回は出かけていた気がする。全く銀座に縁遠くなった今に至って、このタウン誌やこの本を通して銀座を懐かしみその奥深さを改めて感じた。こじんまりとした本だが内容は豊富で、銀座にまつわる人それぞれの思いがこの本の中でとっておきの話として登場してとても至宝な時が過ごせた。
Monthly photo – 2024.8
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