高橋弘希「送り火」を読んで

右の雑誌は今年前半の芥川賞候補、5作品の中の一つを掲載した本だ。しばらくサッカーに夢中になっていたので、芥川賞の発表が近づいていたことを忘れていた。今月18日が発表当日で、それまでにノミネートされた作品を読むチャンスは今回のこのタイトルだけに限られそうだ。前置きはともかく本作を読んだが、全くよく分からない内容だった。「川沿いの黒い森で繰り広げられる少年たちの残酷な儀式 − 俊英の渾身作160枚」と副題された小説は当初から最後まで退屈な内容だった。副題の場面は最後の10ページほどで描かれていて、エンディングも中途半端な感じだ。作者はこの作品で一体何を言いたかったのか皆目見当もつかず、時間を浪費したような本だった。

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