先月に発表のあった2018年度上期の直木賞受賞作を読んだ。女性作家のタッチが色濃く出ていて、心理描写もクドクドと冗長で面白くなかった。個人的には直木賞作の出来栄えとしては近年の中でかなり低いと思った。父親殺しの事件後、裁判に至る過程を描いた小説だが、もっとテンポよく、少しはサプライズがあって然るべきところ、山場がなくありきたりの結末だった。受賞作として期待していただけに、余計面白く感じなかったのかも知れない。
Monthly photo – 2024.8
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