ピアノ閑話(その3)課題曲の時代背景

今、課題曲にしているのがモーツァルト・ピアノソナタNo.11の第1楽章ですが、このソナタは別名「トルコ行進曲付き」で有名です。とは言っても、トルコ行進曲は第3楽章なので、課題に取り上げてはいないもののモーツァルトが作曲した当時の時代背景について想いを寄せてみたいと思います。この曲を作曲したのは1783年、モーツァルト27歳のウィーンだったようです。当時は東方文化がさかんに入ってきた時代で、ウィーンは東西交流の真っ只中で、当時のオスマン帝国の軍楽隊の音楽にも刺激を受けていたようです。その特徴的な行進曲を上の写真にリンクさせました。ネット情報では、第3楽章の左手の伴奏がこの軍楽隊の打楽器を真似ているのだそうです。モーツァルト自身、軍楽隊にさぞ興味があったのでしょう。作曲した1783年ですが、アメリカ独立戦争が集結し英国が米国の独立を承認した年でした。また、日本では天明3年で浅間山が噴火し、天明大飢饉の一因となった年でした。今、ピアノ練習で悪戦苦闘していますが、翻って昔を思い起こすのも悪くはないですね。

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