今日は安曇野市明科地区の交流学習センターが主催する題記の講演会にうちのオバはんと行ってきました。講演者は市立大町山岳博物館の専門員の方で、日頃の研究の成果を聞くことができました。北アルプスの生い立ちは500万年前に誕生した飛騨山脈が250万年前に始まる第1隆起と150万年前からの第2隆起によって雄大な山脈になったとのことです。その当時は関東平野は海中で、今の長野県も北部は信濃湾と言う入り組んだ海岸に接していたようです。確かに白馬方面には貝塚などが発掘されたりして、海にちなんだ地名があるのも頷けます。安曇野の生い立ちは北アルプスの形成以降に今の明科付近にある山の狭窄によって、川の土砂が堆積して松本平の広大な大地が誕生したとのことです。いずれも悠久の昔のことですが、地球の誕生の歴史からはごく最近の現象のようです。例えば、地球の歴史を現在まで1年間とすると、北アルプスの誕生は1年の中で大晦日の午後のひとときほど最近のことだと聞き、大いに驚きました。また、北アルプスや安曇野の生い立ちは30年ほど前にはまだよく解明されていなかったようで、日頃の研究で最近になってそのメカニズムなどが分かってきたとのことです。何が悠久で何が瞬時なのか、これまた時間の観念が途方もなく混乱した感を覚えました。
Monthly photo – 2024.11
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