第164回芥川賞ノミネート作品の一つを雑誌収録の中から読んだ。筆者は今回の候補作5作品の中では一番若い21歳で、前作品のデビュー作は三島由紀夫賞に輝いており新進気鋭さが際立つ。今回の作品名でまず知ったのが「推し(おし)」で、何やらアイドルオタクが20年以上前から使っていた派生語のようで、アイドルグループで1番人気の者をそう呼ぶようだ。女子高生が生活の全てを「推し」に没頭し、その相手がネット炎上してグループ解散し引退に至るも、とことん最後までオタクし自己破滅する展開が描かれている。SNS全盛の現代でいびつな若者の生き様が純文学風に掘り起こされていて、なかなか読み応えがあった。まだ、他の候補作を読んでいないが、歴代の芥川賞受賞作の選考評価の流れからして、今回受賞の第1候補のようにも思えた。
Monthly photo – 2024.8
アーカイブ
カテゴリー
-
最近の投稿
最近のコメント
- やっと完成、白馬岩岳スライドショー に 安曇野の風 より
- やっと完成、白馬岩岳スライドショー に 小宮山 務 より
- SSD、突然クラッシュ に 小宮山務 より
- 夕焼け に 小宮山務 より
- 麦畑がいつの間に に 安曇野の風 より
- 麦畑がいつの間に に 小宮山 務 より
- 安曇野・黒沢川沿いの桜 に 小宮山 務 より
- 安曇野「早春賦」の桜 に 安曇野の風 より
- 安曇野「早春賦」の桜 に 小宮山 務 より
- 風邪、長引く に 安曇野の風 より
メタ情報