第165回芥川賞候補作で題記の作品を雑誌を通じて読んだ。筆者は大学で哲学の教鞭を執る教官で、1年半前の162回芥川賞候補にもノミネートされていて、わりと有名人らしい。作品内容は自らの私生活を綴った小説のようで、以前にも読んだ芥川賞候補作と似た感じだ。性的マイノリティを題材にした一種のゲイ文学を色濃く感じ、前にも似たものを読んでいたので、新鮮さもなかった。どうもこの種のトランスジェンダーまがいのものを文学に持ち込むのは辟易として読むのも辛かった。それでも、今回の内容をダイジェストにまとめたような作品が昨今の川端康成文学賞を受賞していて、文学界で波紋を拡げているのは確かのようだ。どうしてこのような作品が評価されるのだろうか。今回、芥川賞を受賞しないのを祈るばかりだ。
Monthly photo – 2024.11
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