このところの猛暑日、連続3日続きで今季の最高気温を更新し、本日は35.9℃でした。松本平の中で、安曇野は盆地の真っ只中にあって特に暑いのだ、と今日行った理髪店である人が言ってました。
さて理髪店といえば、こちらに越してほぼ10年、いつも同じ店に通っています。まあ、私も常連の一人です。近年は平日でも結構混んでいて、今日は開店10分前に行ったのにすでに4〜5人の先客がいました。そこで待つ間、読書しながら店の様子を探ってみました。スタッフは男女の2人で手際良くこなしているのですが、気になったのはトークです。まず、客の名前を挙げて和気相合いと会話が始まり、このコロナ下でも世間話がひっきりなしに続いているのです。しかも、どうやら先客の全員と会話が弾んでいるのです。ところが私の番になると、唯一、会話が途絶えるのです。先方からも何も言ってきません。どうしたいか一言二言、告げておしまいです。これも常連の特権なのですね。まあ床屋といえば、昔から情報源の筆頭、天候や時事問題から近場のよもやま話まで話が尽きないようです。引っ越す前の関東エリアの一角でも似たような感じの店が多かったのですが、特に今のお店は賑やかなことをつくづく感じました。信州人は一見、寡黙で話しづらいように見えるのですが、実は男性でも話し好きで、道端でも平気で何十分も話しているのを家の窓越しに見かけることがあります。と言うことは、越して10年でもまだまだ信州人には成りきってないと言うことなのでしょうか。はたまた、話が弾む床屋こそ、人気店の証なのでしょうか。喋らずとも、あれこれ尽きない思いをした理髪店でした。