たまに投稿する読書カテゴリーですが、今回はいつもの読書感想文ではなく、読む前の感想を記したいと思います。この本を手にしたのが昨日、3ヶ月ほど予約待ちしました。原田マハは好きな作家ですが、そのほとんどは芸術がらみで、本の装画からして天才画家「ゴッホ」を連想します。そしてタイトル、ゴッホの自殺がピンときました。さて、どんな内容なのか、予備知識を振り返り思いつくままに記すと、
- ゴッホは最も好きな画家の一人で、国内でのゴッホ展はじめ数カ所で見てきたが、ロンドン・ナショナルギャラリーの灯りの乏しい暗い部屋で天井からの自然光の中で観た「ひまわり」が一番の印象だ。
- 「ひまわり」はゴッホの代表作で、幾つかのバリエーションで色彩豊かに描かれ、おそらく10作品近くあろうかと思う。
- ゴッホの伝記の中で一番と言えば、やはり弟テオとの「ゴッホの手紙」だろう。おそらくこの小説でも重要なパートになると想像される。
- ゴッホはオランダ人だが活躍したのはフランス、とりわけアルル地方、ゴーギャンとの共同生活も偲ばれる。
- 天才画家ながら、生前に売れた絵はほんの数枚。支援のほとんどが画廊に勤めていた弟テオからとされ、ゴッホの自殺の後を追うように没しているのも痛ましい。
原田マハは芸術家の伝記めいた小説が多いですが、私の記憶として史実半分、フィクションが半分の創作ものがほとんどのように思います。今回はどんな切り口で描かれているのか、読む前からいろいろと想像してみました。