左の切り貼りは本日の朝刊一面トップから抜き取った記事です。何やらキナ臭く国の防衛施策の是々非論もあろうかと感じつつも、ここでは昔の思い出話をしたいと思います。私の生まれ育ったG県では山の広大な裾野に自衛隊の基地があり、その昔は戦車の実弾射撃もしていた由、日頃の訓練にも実が入っていました。本日の記事を見ると、何やら国産の長射程巡航ミサイルを装備する計画のようです。然らば、純国産の実射訓練はどうするのだろうかとふと思い、四半世紀前の思い出が蘇りました。場所は先日のブログでも紹介した米国、テキサス州エルパソ。出張先の東海岸からの帰り、骨休みにアトランタ、サンアントニオ経由でエルパソ入りし、空港近くのホテルに投宿しました。思いつくままに羅列すると、
- 晩秋にもかかわらず、ホテルのプールでは乗り合わせた飛行機のアテンダントが泳いでいました。予想外に昼間は暖かい。
- ホテルでグレイラインバスの観光ツアーを頼むと、やってきたのはジャンボタクシーほどの小型車。オフシーズンなのか乗客は私一人で、助手席に座ることにしました。
- 近郊はその昔、西部劇のメッカでビリーザキッドの暗躍した場所も案内されました。
- ちょっと走ると殺伐とした砂漠で、インディアンやメキシコの匂いも感じました。
- ついでに運転手の家に案内され「ここは治安がいい」と自慢するも、昨日そこの路地で発泡事件があったとも言ってました。
- ホテルに戻った夕食時に一切見かけなかった日本人が寄ってきて、商用で来てるとの弁。どうやら日本の軍需関連会社のエンジニアで、以下の話をしてくれました。
- ここに定期的にやってきて自衛隊のバックアップをするのが仕事で、毎回ほとんど何もせずに帰るとのこと。
- 自衛隊員はここでミサイルなどの実射訓練をするようで、中には1発数千万円もする大掛かりなものもあり、万一の機器トラブルに備えて後方支援をしているとのこと。
自衛隊の装備品の中には高度な通常兵器が含まれ、日米間で民間を含めたやりとりが日々行われていることを目の当たりに感じました。先の当ブログで紹介したドリキンがエルパソは何か特殊な匂いがすると言ってましたが、それは当時私も感じた軍関係の実射から生じる火薬臭だと思います。実射そのものは遠く離れた砂漠地帯ですが、風に乗ってくるほどの量が発生すること、ちまたでは今だ銃社会がはびこっているのも米国ならではの広さを感じました。