7月20日発表となる167回芥川賞候補作で題記の小説を読んだ。候補作5作品の内、もう1作も既に読んだのだが、より受賞に近い方の本作についての感想を記す。一言で言うと異質で難解な物語、ファンタジーとも違って超現実の「シュール」な世界だった。読後の爽快さは皆無で、ある種の恐怖感が残った。敢えて面白みを見出そうとすると、文章の洗練さと描写の卓越さと言ったところだろうか。何もかも異質なので、ひょっとすると芥川賞を受賞するかも知れない。それと、今回ノミネートされた5作品とも全て女性が作者なのは歴代、確か初めてだと思う。
Monthly photo – 2024.11
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