先般の第169回芥川賞受賞作である題記の小説をこれを掲載した雑誌を介して読んだ。従来の芥川賞とは一線を画す壮絶な内容だった。ほとんど知られていない難病「ミオチュプラー・ミオパチー」と言う重度な障害を患う著者が自らの生体験を綴りながらコミカルで赤裸々な思いを描いていて、読み応えがあった。最後の部分は今までのストーリー展開とは分断されていて脈略がなく、とても違和感を覚えた。きっと何かしら問題提起をしているように思えるのだが、理解できなかった。本雑誌では文学界新人賞を選出する審査員5名の選評が掲載されていたが、全員が絶賛し高く評価していた。
Monthly photo – 2024.8
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