先日、当ブログで予告した猛暑日のデータ集計が一段落し、まずは第1報を下記します。対象の地域を20ケ所とし、各地点の気温観測の開始日以降の全データを以下の通り調査しました。(今年のデータは各地点のデータ収集をした9/3〜9/5を最終日としました)
過去の最高気温は熊谷の41.1℃がトップで。最低気温の最高は東京の30.4℃でした。上の表では今年2023年がとりわけ暑かったのが見えて来ず、また猛暑日や熱帯夜の年間平均日数も観測年数が各地点でバラけていて横並びの比較ができません。また、戦前などかなり以前のデータを対象に加えると平均値の意味合いも機微な感じとなります。そこで各地点の対象期間を統一すべく観測開始が一番遅かった館林に合わせて直近の45シーズンのデータに絞って集計しました。加えて今年の猛暑日・熱帯夜の日数を調べ、以下の表を得ました。
20地点のうち、2023年の猛暑日と熱帯夜の日数が45シーズンの平均値よりも小さかったのは那覇のみです。那覇以外は全ての地点で2023年の猛暑日あるいは熱帯夜日数が突出して多い傾向にあり、今年がいかに暑かったのが如実に分かります。例えば今年の猛暑日は、
- 長野、東京は45シーズン平均の5倍以上、それぞれ23日、22日ありました
- 館林、熊谷、京都は40日以上、それぞれ41日、42日、40日ありました
今年の熱帯夜は穂高が45シーズン平均と同じ0、松本、那覇が平均よりも減ったのを除き軒並み増える傾向にあって熱帯夜の日数は
- 長野県、札幌、奈良を除き、30〜50日ほどありました
- 長野、札幌、仙台は45シーズン平均の10倍前後、それぞれ11日、7日、32日ありました
そのほか地域の特色として、
- 穂高、松本の今年は猛暑日が多かったものの熱帯夜は0日でした
- 三浦の今年の猛暑日は二番目に少ない2日でしたが、熱帯夜は36日ありました
- 那覇の今年は猛暑日が0日、熱帯夜は逆に87日と多く、20地点の最小、最大を示しました
地域性はあるもののやはり、今年は暑かった!
また別の切り口でデータ整理したいとも思っています。