今般受賞した直木賞2作品のうちの一つ目を読んだ。と言っても発表からすでに3ヶ月近くになろうとしている。発表時に図書館予約して今週ようやく手にし、2日のうちに読み終えた。痛快時代劇のエンタメ小説で、時代小説ながら連作短編風の独特な構成で本の新たなスタイルを見た感がした。6つの章立てで、とある仇討ちを共有した6人の主人公がそれぞれの生い立ちを明かしながら述懐する様はバラエティに富んだ文体で読者を魅了させてくれる。単行本の帯には「ミステリーの驚きと人間ドラマの感動」とあり、仇討ちの背景にある謎解きのミステリーだけにとどまらず、奇想天外がストーリー展開や個々人の感情移入が何とも心地よい。内容が濃い割には薄手の本で、老若男女、誰でも楽しめそうな小説だ。これぞ直木賞受賞を彷彿させる作品だ。
Monthly photo – 2024.11
アーカイブ
カテゴリー
-
最近の投稿
最近のコメント
- myCalendar2025、完成 に 安曇野の風 より
- myCalendar2025、完成 に 三浦の暇人 より
- 長芋の季節? に 安曇野の風 より
- 長芋の季節? に 小宮山務 より
- 底冷えの1日 に 安曇野の風 より
- 底冷えの1日 に 小宮山務 より
- ぶらり図書館へ に 安曇野の風 より
- ぶらり図書館へ に 小宮山務 より
- 岩岳登山、写真集 に 安曇野の風 より
- 岩岳登山、写真集 に 小宮山 務 より
メタ情報