冷静に考えれば、議題の「自治会を暴露することに」をメインテーマに掲げた時と今を比べてまるで事態が様変わりしてしまった。最初は暴露するとは言え、これも自治会を良くするためと肯定的なプラス思考でいた。だが今は違う。1年間の自治会長と次年度の評議員の2年を務めるのを前提にしていたのが、半期で辞任し、しかも自治会を退会することにしたのだ。
今度は暴露することは内部告発のような否定的な摘発行為につながってしまうようで良心が痛む。それでは、あのモンスターがやっていることと同類ではないかと。でも、それともまた違う。正義感そして勇気を持って言うべきことは言わなくてはいけない。
その一番目は、
敬老祝賀の対象者を特定し、名簿を作ることを自治会で毎年実施してきた。市役所に要請し、住民基本台帳から対象者の住所と生年月日を閲覧させてもらい、紙に写し取って名簿にし毎年アップデートしてきた。個人情報保護法の原則は「本人の同意なくして個人情報を第三者に開示してはならない」だ。もちろん区民一人ひとりの同意を取っての申請ではなく、この手法を区民の殆どは知らない。加えて、申請書には「知り得た個人情報は用済み後、速やかに廃棄する」と誓約条文が書かれていて、これを手書きでオーム返しに宣誓している。なのに、消去するどころか名簿は通年で「秘情報」の取り扱い注意の文言もなく、平然とファイリングされていて、年度毎のファイルにあちこち散在されている。これはコンプライアンス上、如何なものかと問うても誰もが「毎年延々とやってきたことに何が問題なの?」と何も問題意識がない。これを是正するべくやっとの思いで現自治会長と区長を説得し、新手法に切り替えた。この2枚の文書作成も庶務である私の仕事。
評議員会でも相手は反対者、或いは無関心者が殆どで、新手法の提案はもの凄いパワーとそれを支える精神的強さが必要だった。今現在、新手法での名簿作りで最後の詰めを行っている。長い道のりだった。