吉田修一「路」を読んで

しばらく、読書投稿から遠ざかっていて、半年以上のブランクがあった。その間、全く読書をしなかった訳では無いが、例の自治会活動とやらでブログそのものの掲載を怠っていた。題記の本は実は今月初めの入院中に読んだ本だ。作者は今年の日本映画でブレイクした「国宝」の著者だ。この本は図書館で予約が殺到していたので、入院するに際し同じ作家の本を借りてみた。10年ほど前の作品で、舞台は台湾新幹線の建設にまつわる内容だ。日本の新幹線技術が台湾に導入され、日本と現地との間でドキュメンタリー風に描き始められていた。最初は新幹線建設に関する「プロジェクトX 」的な作品かと思ったが、実は恋愛小説の大衆文学だった。それもいろんな人々がそれぞれ独自なストーリー展開するオムニバス的な作風だった。豊富な内容で楽しめた反面、なかなか進まない展開にちょっと間延びした感がした。

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