小砂川チト「猿の載冠式」を読んで

次週1月17日発表となる170回芥川賞候補作で題記の小説を雑誌を介して読んだ。この作家は1年前の芥川賞候補にもノミネートされ、その時読んだ小説と同様に今回も超難解だった。途中断念しようかと何度も思ったが、何とか最後まで読んだ。挫折したアスリートの女性が動物園のチンパンジーと同化して綴る物語で、内容といい展開といい全く理解できなかった。幻想なのか現実なのかも分からず、前回候補作と似た「シュール」な世界にはまり読後の爽快さは皆無。こういう文学があって然るべきか、懐疑めいた印象だけが残った。

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