九段理江「東京都同情塔」を読んで

今回、第170回の芥川賞受賞作を雑誌を通して読んだ。今月発表された本作、選考委員からは「欠点を探すのが難しいほど完成度の高い小説。エンタテイメント性もあって設定自体もキャッチー、批評性もあり、稀有な作品」と評されていた。さぞかし、と期待を込めて読み始めたが全く分からない。どこがエンタメ性、どこが完成度が高い小説、と懐疑心だらけで読み終えた。面白みは全くない、ストーリー性も中途半端な感じだ。今回、本作を含めて芥川賞受賞候補作を4作品読んだが、どれもこれぞと言った秀作にはお目にかかれなかった。もう、純文学は私にとっていずれも理解できない範疇なのだろうか。半年に1度の文学賞イベント、次回からは読み漁るのをやめようかとも思っている。

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